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オーストラリアの青い空
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おーあお

Author:おーあお
1990年より在豪、6年シドニーに住んだ後、メルボルンへ。
嫁は英国人、息子はオージー。そして私は日本人。国籍もバラバラなら思想もバラバラ、何もかもバラバラなまとまりのない家族です。
唯一の共通点は、猫好き♥


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ワーホリの覚醒3色違いのチェリーブロッサムズ1

2012/09/14 18:09|連載小説ワーホリの覚醒3TB:0CM:0
路男磨の気持は急速に麗蘭に傾いていた。
馬に乗っていても気が付けば彼女の事を考えていた。
今何をしているだろう?
どんな服着てるのかな?
変な男が付きまとったりしていないだろうか?
そして次会ったら…と路男磨の妄想はどこまでも果てしなく広がっていくのである。
だから最近のオナペットは常に麗蘭だった。
このド田舎の山の中にいても、麗蘭との情事を想像するとほんの2,3分で「ウッ」と抜く事ができた。
その代わり、望詩のことはこのところめっきり考えなくなった。
ここ二週間ほど彼女の顔が頭に浮かんだ事は無く、その存在は日増しにヒストリーとなりつつあった。
もちろん彼女をオナペットにして抜いた事は一度も無い。
「シドニーに帰ったら必ず連絡するよ…」
と言って別れたものの多分面倒くさくなって連絡はしないだろう。


「ローマ、あの丘の上まで全力で駆けてくれ」
オハヤ監督の声がした。
「あいよ」
と路男磨は我に返り黒毛の駒に一鞭あて、黄昏の草原を丘の上に向かってギャロップで駆けた。
そこにはヒラリーが待っている。
そのヒラリーと馬を並べ、山の端に沈む夕日を見ながら、二人は熱いキスを交わすのである。
夕闇のシルエットであるから、本当にキスする必要は無いのだが、ヒラリーは舌をグリグリ入れてきた。
路男磨も演技と割り切り、思いっきり舌を絡めまくって彼女の唾液をゴクゴク飲んだ。
お陰で、素人とは思えないほどの迫力があり、監督はじめ関係者も彼らの演技には満足しているようだった。
二人は長い間、言葉の不自由な異文化の愛を口移しで伝え合うかのように唇を離さない。
やがてゆっくりと唇を離した二人の間には唾液がつり橋のようにかかっている。
その唾液のつり橋がツーっと自然に切れるまでヒラリーは路男磨の手を離さず、燃えるような眼差しで彼の目を見つめるのである。
彼女は全身で
「押し倒して…」
と路男磨に訴えていた。
それが演技であって演技でないのはいくら女心に鈍感な路男磨でも、もうわかっている。
「はい、カット!」
丘の下でオハヤ監督の大きな声がした。


今この乗馬学校は日豪合作映画
『色違いのチェリーブロッサムズ』
のメインロケーションになっていた。
ストーリーは、農場にステイした日本人青年とオージー美女が恋に落ち、その美女が許婚を裏切って日本人青年と一緒になるという、涙が出るほど分かりやすいものだった。
目的は露骨に日本人観光客の誘致であるという。
90年当時、日本人観光客は豪観光業界のドル箱だった。
製作には日豪の旅行、航空会社、ホテル、免税店等がスポンサーになっていた。
主演は日本のトップアイドル輪戸亜秀押(ワトア ヒデオス)と豪の若手女優で日本でも知名度の高いオリビエだった。
輪戸亜は19歳、オリビエは20歳であるが二人とも乗馬がうまくない。
そこで輪戸亜は路男磨が、オリビエはヒラリーが乗馬シーンのスタントを務めていた。
監督は今を時めく ザッキー オハヤ である。
彼は日本人とオージーのハーフでこれまでも数々の名作を手がけていた。
この映画にはクレイグとエマも脇役にスカウトされた。
但しクレイグの場合は類稀な美男子であったから、彼の出番を多くする為ストーリーが変更され、準主役的存在となっていた。

「は~い、次エマちゃ~ん」
オハヤ監督が撫でるような声で言う。
彼は彼女を自分の娘のように可愛がっていた。
実は最初オージーのプロダクションマネージャー(PM)が下見を兼ねて一週間乗馬学校にステイした時、選抜されたのは路男磨、クレイグ、ヒラリーの3人だけでエマは入っていなかった。
出演を熱望していたエマは自分の名前が呼ばれなかった時、随分と落胆し泣いた。
しかし彼女は諦めず、後から監督のザッキー オハヤが現れたとき直訴した。
その彼女をオハヤ監督が一目見て気に入り、既に決まっていた子役をキャンセルして強引に抜擢したのだった。
エマの役は許婚の妹で、今彼女は路男磨とヒラリーのキス現場を目撃して兄に告げ口するというシーンをこなしている。
ヒラリーの大っ嫌いな彼女は、ヒラリーの悪口を言うシーンは生き生きとして素人離れした迫真の演技を見せた。

「素晴らしい演技だよ!エマちゃ~ん♥」
「サンキュウ ザッキー♥」
オハヤ監督は手放しでエマの演技を褒め、時には抱きつかんばかりに近寄っていき彼女と手をパシンと合わせてハイファイブした。
その仕草はとても中年薄ハゲオヤジには似つかわしくはなく、見ていて吐き気を催すものだが、彼の才能と実績を前に誰も文句は言わなかった。
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