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オーストラリアの青い空
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おーあお

Author:おーあお
1990年より在豪、6年シドニーに住んだ後、メルボルンへ。
嫁は英国人、息子はオージー。そして私は日本人。国籍もバラバラなら思想もバラバラ、何もかもバラバラなまとまりのない家族です。
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うちの子と自閉症(2)

2011/02/25 11:39|自閉症.AUTISMの真相TB:0CM:0
新しく通い始めるようになった保育園でもマッシュの遅れは目立った。
もう五歳であるが依然まともな会話はできない。

しかもまだ右手にぼろぼろのウサギのぬいぐるみを抱えている。

「いいかげんにしなさい!」
気の強い嫁はとうとうそのウサギをひったくった。
「ノーノー」
マッシュは泣きながら猛然と反抗する。
意地でもウサギを放さない構えでそのウサギの足を両手で掴んだ。
嫁がさらに引っ張る。
「ビリ、ビリビリビリ…」
とウサギが裂けた。
中の白い綿が地面に散る。
「うっ、うわーぁ!」
マッシュはこの世の終わりといった泣きかたをした。
彼はその日一日塞ぎこんでいた。

次の日の夜仕事から帰ってきた私はスーパーへ買い出しに行かなければならなかった。
私は買い物等大嫌いなのだが この国は大低夫婦揃って買い出しに出る。
当然マッシュも連れて行かなければならない。
「おーいマッシュ出かけるぞ」
昨日の今日だ。
私は彼の右手に注目した。
「やはり…」
右手には別のぬいぐるみが握られていた。
鳥を押しつぶしたような形のへんてこなものだった。
「なんじゃそりゃ?」
と私が問う。
「バンディビンディ」
とマッシュは答えた。
それを見た嫁も諦め顔で首を垂れた。
私と同様、
「ダメだこりゃ…」
という表情をしている。

ただ嬉しい事は保育園を変えて以来彼の表情が明るくなってきた事だ。
私達は期待を持って暫く彼の様子を見守った。
しかし…どう考えても知的成長の度合いが遅すぎる。
それから会話の時に不思議なほど相手の目を見なかった。
あと一年ちょっとで小学生だがとても務まるような状態ではない。
私は自分が小学生の頃のいじめの事を思い出してゾッとした。

いや私が虐められたのではない、私も私の友人もどちらかと言えばいじめっ子だったかもしれないが、決して節度をわきまえないものではなかったと思う。
私達の学年よりもさらに残酷な虐めは上の学年でなされており、もしそういった輩がうちの子の学校にいたらと思うと憂鬱になった。

もうすぐ6歳という頃まで待ったが彼の成長は芳しくなかった。
ビデオも2歳の頃から見ている同じものを繰り返し殆ど毎日見る。
体だけはどんどん大きくなるが、脳のほうは相当なスローペースだった。
小児癲癇の薬が効いていないのか?

私と嫁はたまりかねてまた彼を病院へ連れて行った。
今度は、一般的な脳検査だけでなく、言語障害、精神科の医師にも診察してもらった。
頭に何本ものコードを繋ぎ脳検査される息子が痛々しい。
しかし結果は良好で、シージャー(癲癇発作)も起こっていないという。
次にスピーチパソロジィーで会話能力のテストをされる。
彼の会話能力の遅れはシビアと診断され、今後定期的にスピーチパソロジィーでトレーニングを受けるよう指示される。
次にサイコロジスト(精神科)であるが、医師は難しい顔で考え込み、
「これは自分だけでは判断できない。再診察の必要がある」
とさらにハイレベルな精神科医師への紹介状を書いてくれ、
後日私達はその専門医のところを訪れることになった…。

私達はまた彼の特徴を説明しなければならなかった。
言語の遅れだけでなく、ぬいぐるみの話し、ビデオの話し、目線の話し等々。
ドクターは一々頷きながら聞く。
マッシュにも絵を見せたり、玩具で遊ばせたりしながら、観察、質問し、その反応を記録している。

結果…
ドクターは、うちの子をハイファンクション オーティズム(高機能自閉症)
アスパーガスシンドロームと診断した。

「自閉症!?」
私の中での自閉症とはいわゆる引きこもりの事だった。
その事を医師に言うとその見解は間違っていると指摘された。
自閉症とは一般に脳機能障害、言語障害、会話障害、ならびに社会適応能力の劣る者のことを指すという。
原因は遺伝的、高齢者出産、ならびにMMR(はしか、おたふく、風疹)予防接種
とも言われているがはっきりとは解明されていない。

アスパーガスシンドロームは、その中でも知的障害の無いケースで、最も一般人に近いものであるという。
その症状は、エキセントリックなリアクション、態度から人の感情が読めない、アイコンタクトができない、興味のあるものに関しての異常な関心等と一般には言われているらしいが、症状は多岐に渡り一概には言えないという。
また小児癲癇と自閉症とは相関関係にあり、自閉症、アスパーガス患者には小児癲癇患者も多いと言われた。

それを聞いている嫁の目には涙がたまり、帰る頃には泣き始めていた。
私も確かにショックを受けたが、その症状の特徴と息子の兆候に少なからず一致しないものを感じた。

確かにマッシュは、言語能力の発達に遅れ、時にエキセントリック、興味のあることに極端にのめりこみ、声のトーンも異様に高く、話す時人の目を見ない。

しかし、特定の友達とは積極的に遊び、もちろん頭は悪くない。それどころか時々他の子に指図さえしていた。
それと決定的に私が“違う”と思ったのは“人の感情が読めない”
という点である。
マッシュは私の心中の感情を嫁よりも正確に把握している。
これだけは生まれた時から見ている私の確信であった。
但し日本人ほどに他人の表情からその心情を察する能力が優れているというわけではない。
だがこれは、オージー、いや外国人一般に言えることで、周囲にそれほど気を使わなくていい環境に育った者では当然だろう。
この点においてはむしろ日本人のほうが異常かもしれない。

医師はアスパーガス患者は、特定の分野に関して時に一般人のはるかに及ばない才能を発揮するともいい、特に理数学、音楽分野ではずば抜けて優れたものもおり、
宇宙科学技術の最先端分野に就職している者、音楽界で成功している者も多いという。

とはいえショックである事には変わりが無い。
なんせ“自閉症” という響きが悪すぎる。

「ああ、私の子は普通ではないのだ。一体この子は将来社会に適合し、幸せな生涯を送る事ができるのだろうか?」

私のショックと不安は彼の将来を考えるにつけ大きくなっていった。

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