笑顔の下の本音をさらし、心の奥底の情念をむき出しにし、意のままにならぬ世間をぼやき、たいしたことも無い日常をご報告するブログです。

オーストラリアの青い空
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おーあお

Author:おーあお
1990年より在豪、6年シドニーに住んだ後、メルボルンへ。
嫁は英国人、息子はオージー。そして私は日本人。国籍もバラバラなら思想もバラバラ、何もかもバラバラなまとまりのない家族です。
唯一の共通点は、猫好き♥


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ワーホリの覚醒2ミタゴン乗馬学校4

2012/04/28 19:50|連載小説ワーホリの覚醒2TB:0CM:0
彼女の名前はエマといった。
クレイグたちと別れ彼女と二人だけで、校舎の中に入り、入ってすぐの所にある物置からテグスと針と錘の入ったケース、それにバケツを二つ取り出した。
「餌は豚よ」
そう言ったエマはさっさと台所に入って大きな冷蔵庫を開け、豚肉を袋ごと取り出した。

「さ、行きましょ」
エマが路男磨の腕を引っ張って台所を出ようとした時、ヒラリーが入ってきた。
「あなた、その豚肉は明日の夕食分でしょ」
と詰る口調で言う。
「何よ、それがどうしたの?代わりにヤビーを食べさせてあげるわよ!」
エマはむきになって叫んだ。
どちらも頬の筋肉が引き攣っていた。
路男磨には一瞬二人の間に火花が散ったように見えた。

「戻しなさい!」
ヒラリーはエマを睨みつけた。
その目はさっき4人で話した時とは打って変わって憎悪にみちたものだった。
「いやよ。あんたに命令する権利は無いわ!ホーッ!」
エマは甲高い声で怒鳴ると、大股で外へ歩いていく。
「ホー…ですって!もう一度…」
と震えながら言ったヒラリーはそこに路男磨がいるのに今気付いたかのように彼のほうを見て、言葉を飲み込んだ。
「ホーって何?」
目が合った路男磨は聞かいでもの事を口走り、白けた空気が流れた。
「ビッチの上…ですよね?」
間が持たなくてつい場違いの問いを繰り返す。もちろん答えは返ってこない。
ヒラリーの目には依然怒りと憎しみの炎が燃え盛っていた。
「テヘ…」
路男磨は頭を掻き曖昧な愛想笑いをヒラリーに残し、バケツを抱えてエマの後を追った。

「女狐め…」
校舎を出てからエマは吐き捨てるように言った。
「彼女教官だろ?」
「違うわ。泥棒よ」
「泥棒?」
「ダディーをあたしから盗んだのよ。あの女が来てからダディーはあたしを全然可愛がってくれないの」
「ダディーって、じゃあ君はオリバーの娘?」
「そうよ。見てらっしゃい。今にダディーをあの女から取り返してやるのよ」
路男磨はその言葉に異常なものを感じ、それが異常な想像に発展した。
「あんた、へんなこと考えてるでしょ?」
エマは路男磨の頭の中を察したらしい。
「違うのよ。あの女よりも早く孕んでやるのよ。そしたらダディーはあたしをほっとけないわ」
彼女の話はポンポンと飛ぶ。
「孕むって、君何歳?」
「先週14歳になったわ」
「孕むって、どういうことするか知ってる?」
「何言ってるの、ほらそこのプール」
と彼女は校舎の横にある長さ15Mほどのプールを指差した。
「昨日の夜さ、水の中でやったの。冷たかったけど最高だったわ」
とその時の快感を思い出したのか彼女は身をブルブルと震わせた。
「やったって…彼氏と?」
「ううん学校の友達。相手は誰でもいいのよ」
と怒ったようにいう。
「俺でもかい?」
「そ」
路男磨は冗談で言ったのだが、彼女の目は笑っていなかった。
いや―笑っているどころかその目には薄っすらと涙が浮かんでいた。

二人は丘から左手に広がるズッキーニファームに向かって歩いていた。
エマの表情は既に元に戻っている。
振り返ると大きな校舎が随分と小さくなっていた。
右手にはユーカリの林。
しかし密生しているというのではなく太く白っぽい幹の木がまばらに生えその先に緑のフィールドが見えた。
そこに路男磨達の乗る馬が放し飼いにされていると彼女は教えてくれたが見える範囲に馬はいなかった。
丘から小川がズッキーニファームとユーカリの林を分けるように天然の用水路として流れている。
その流れの澱んだ辺りに物凄い数のヤビーが生息している―と彼女は歩きながら言った。
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