笑顔の下の本音をさらし、心の奥底の情念をむき出しにし、意のままにならぬ世間をぼやき、たいしたことも無い日常をご報告するブログです。

オーストラリアの青い空
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おーあお

Author:おーあお
1990年より在豪、6年シドニーに住んだ後、メルボルンへ。
嫁は英国人、息子はオージー。そして私は日本人。国籍もバラバラなら思想もバラバラ、何もかもバラバラなまとまりのない家族です。
唯一の共通点は、猫好き♥


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ワーホリの覚醒2夜のハイウェイ1

2012/02/11 20:43|連載小説ワーホリの覚醒2TB:0CM:0
路男磨とクレイグは随分と長い間話していた。
既に辺りは明るく、ビルの隙間から差し込んでくる太陽が白いテーブルに反射して寝不足の目に眩しかった。
「じゃあ、これからずっとホストとして生きるのか?」
「さあな、別にそれでもいいが、実は今夜ミタゴンに向かって立つ」
「ミタゴン?」
「ニューサウスウェールズのサザンハイランドにある田舎町さ。そこで乗馬学校に入る事になっている」
「乗馬?」
今の彼のイメージと随分違うのでつい聞き返した。
「そうさ。費用は全額政府持ちな上に小遣いまでくれるんだ。ちょっとしたホリデーさ。一緒に来るかい?」
「誰でも入れるのか?」
「ノーウォーリーズ!」
クレイグは軽く即答した。


路男磨は今、宿泊先であるパブの2階へ戻る所だった。
さっきクレイグの言った「一緒に来るかい?」がずっと頭の中を回っている。
出立は今夜6時という。
近くのペトロステーションで長距離トラックを捕まえるらしい。
路男磨ははっきり「行く」とは答えず、「もし行く気になったら6時に会おう」と一応スタンドの場所を確認しただけだった。

部屋に戻ってダブルベッドの上に転がり色々と思い巡らす。
さて…行くか行かないか…。
行けば…うまく運べば理想の環境で生活できるかもしれない。
行かなければ…シドニーに帰ってジャパレスコースか…。
彼はもうナラボーを越えてパースに行こうという気はなくなっていた。アデレードは退屈だからやはりシドニーへ戻る事になるだろう。
しかし行けば…また騙されて今度こそ垂れ流しになるかもしれない。
では行かなければ…ケツの穴は一生小さなままか…。
クレイグは乗馬学校では寮生活になるという、馬はどーでもいいがオージーの若者との共生は魅力であった。
あれこれと思案しているうち昨夜から疲労がどっと出て彼は服を着たまま深い眠りに落ちた。

瞼の裏に赤い温もりを感じて目を開けると枕もとの時計は既に午後5時を表示していた。
熟睡したせいか頭がスッキリし、体の奥底から力が湧いてくる様な気分だった。
さて籠城か、突撃か…。
籠城と言っても大学を中退して既に落人(おちゅうど)となっている路男磨にそのオプションは無い。
「玉砕!」
彼は顔をバサバサと洗うとスーツケースを抱えて下におりた。
まだ客が数人しかいないパブを慌しくチェックアウトし、歩いてクレイグの指定したスタンドに向かう。

そこは大きなペトロステーションだった。
駐車エリアには2両、3両連結の大型トレーラーが群を成した大蛇のように並んでいた。
時間は5時45分。
クレイグはまだ来ていない。
スーツケースをガラガラと引っ張って来たので喉が渇いている。
路男磨はスタンドの中に入りコーラを2本買おうとしたが、値段がスーパーの倍だったので1本にした。
時間は6時を過ぎたが彼は現れない。
「オーストラリアだから…」
オージーは滅多に時間通りに来ない。だから少々の遅刻は当たり前なのだが、それから20分、30分たっても彼は現れなかった。
場所を確認したがどうやらここで間違いない。

6時40分。もう陽が沈み街灯には明かりが灯っていた。
「気が変わったのかな?」
と諦めて帰ろうとした時、道路の向こうの街灯の下にクレイグの姿が浮かんだ。
彼は一人ではなく隣には同じ年頃の女の子がいる。
クレイグが路男磨に手を上げると彼女も同じように手を上げた。
「よお」
ケロッとした顔でクレイグが言った。
待ち合わせの時間など忘れ去っている表情だった。
もっとも路男磨も気が向いたら行く―と返事しただけだから、この場合非難する権利は無い。
「彼女かい?」
路男磨は彼の隣にいる少女を見ながら言った。
モデルのような美人でミニスカートから伸びた足がセクシーだった。
「いや同業者さ」
彼は彼女を紹介した。
何でも彼女がクレイグにレイディースを、クレイグが彼女にジェントルメンを紹介してお互いのビジネスを繁盛させているらしい。
名前はレベッカ。クレイグはベックと呼んでいる。
彼女はなったばかりの18歳とのことだった。

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