笑顔の下の本音をさらし、心の奥底の情念をむき出しにし、意のままにならぬ世間をぼやき、たいしたことも無い日常をご報告するブログです。

オーストラリアの青い空
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おーあお

Author:おーあお
1990年より在豪、6年シドニーに住んだ後、メルボルンへ。
嫁は英国人、息子はオージー。そして私は日本人。国籍もバラバラなら思想もバラバラ、何もかもバラバラなまとまりのない家族です。
唯一の共通点は、猫好き♥


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下町セレブ あしたのペニ子

2011/06/12 18:32|あしたのペニ子TB:0CM:0
ペニ子は生粋のホワイトオージー。
一つ間違えばスーパースターになっていたかもしれない女だ。

ペニ子は私の友達と言うわけではない。正確には嫁の親友だ。
彼女と知り合ったのはかれこれ13年も前、息子の保育園の友達の親の友達という形で出会ったと覚えている。
その頃彼女は結婚し、ビルと言う小柄だがムキムキのイタリア系ハズバンドがいた。

ある日私達はペニ子の家のBBQパーティーに呼ばれた。
彼女には女の子供が二人おり、何れも将来を嘱望させる美しさを持っている。
他にもゲストは多勢いたが何れも子連れのママさんで大人の男は私とビルだけだった。
当然ビルと私が鉄板奉行になる。
私は話が上手くない。日本語でも上手くないのに英語だとそれはさらに弾まないものになる。
パーティー等は正直、大の苦手だった。
それでもその日は一生懸命話題づくりに努めた。
ビルは体中に刺青の入ったバリバリの肉体労働者で職業は室内装飾。
頭はどう見ても悪そうだが手先は器用で子供用のキャビーハウスを自作したりしている。
彼はあけっぴろげな気のいい男で二人の娘をこよなく愛していた。
慣れた手つきで肉をひっくり返し、皿の上に盛る。
みんな腹一杯食い、ママさん連中と子供達が家の中に入り庭には私とビルだけが残った。
ビルは相当に飲んでいるが、それほど酔った風は無い。
西洋人は本当に酒に強い。逆に私はビール二本で結構酔っていた。
私は軒下の石の階段に座り彼も「ふぅーっ」と大きく息をついて横に座った。
その彼が…
「俺、このままでは殺されるかもしれない…」
とふと漏らした。
「何?」
私は聞き違いかと思って彼の目を見た。
酔ってはいるが冗談を言っている目では無い。
「誰が殺すんだ?」
「マイワイフさ。俺はいずれ干からびて死んでいく…」
とまた容易ならぬ事をもらした。
よくよく聞いて見ると夜のお勤めに限界を感じているらしい。
毎夜最低3回、それでも許してもらえず朝も出勤前に搾られるという。
「いいじゃないか。仲が良くて―」
私は意に介さずその日は笑って分かれた。

その六ヵ月後二人は別れた。
原因は過度の搾取にもあるといえるが、それが決定的では無い。

その日は暑い日だった。
家のエアコンが壊れ、ペニ子は電気屋を呼んだ。

その数日後、その電気屋とビルが同じ建設現場で働く事になり、昼食時二人は会話を持った。
「この前よお、客と寝たぜ。好きモンでよ、しつこくて困ったぜ」
と電気屋が言う。
「どこの地区だいそのスケベ女がいるのは?」
とビル。
「レイラーさ」
「レイラー?」
ビルの顔に一瞬殺気が走った。
「レイラーのどこだ?」
「ほらガソリン屋を左に曲がってラウンドアバウトを右に行って…」
ビルの顔が引き攣った。
「それ俺んちだよ」
視線を落としたビルは力無くボソリと言った。
「っ……」
電気屋は口をあけたまま凝固した。

別れたペニ子はとっかえひっかえ男を漁った。
「一体なんでこんなに簡単に相手が見付かるのか?」
私のように異性の相手の苦手な者には考えられない才能だった。
しかも…大きな声では言えないが彼女は決して美人では無いし、小太りでスタイルも良くない。
相手はパブで捕まえたり、結婚斡旋会社を通して知り合うらしい。
見た目はともかく彼女の話は抜群に面白い。
その話術に男も釣られてしまうのだろう。
ホームパーティーの時も彼女の周りは笑いが耐えない。
友人間ではラジオプレゼンターになれば?との声もあった。

三十台前半はずっとその調子だった。
しかし四十も近くなるとそのパターンが崩れ始めてきた。
マンイーターペニ子も寄る年波には勝てない。
どんなにテクが有っても若さには適わないと言うことをペニ子は思い知らされていた。
ペニ子は男のレベルを落とした。

「あいつここに住むって!なんとかならない?」
ペニ子から嫁に電話がかかってきた。何でも務所帰りの男に捕まってしまい、その男が無理矢理同棲を迫っているという。
しかも罪状は殺人であるらしい。
ペニ子は警察沙汰にする事も検討したが幸いその必要は無くなった。
男はまた新たな犯罪を犯し、刑務所へ逆戻りした。
今度は無期と言うことでさすがのペニ子も胸をなでおろした。

危ない橋を渡ったペニ子だが懲りるどころか病気は酷くなる一方だった。しかし男の質の低下は著しく、借金取りから逃げ回っているのやら、よぼよぼの爺やら…その内何人かとは会ったがお世辞にも「おめでとう」と言えるものではなかった。

最近ペニ子はコンピュータを買った。
どうやら真面目に事務職に就くらしい。
それまで彼女はマクドナルドや八百屋、街角リサーチ、テレフォンセックスなど数々の仕事をこなしてきたがどれも長続きしていない。
「ねえコンピュータってどう使うの?」
我が家に来た時彼女は私に尋ねた。
私のコンピュータの知識等小学生にも劣るものだが知っている範囲で教えた。
狭い部屋に二人きり―。
「ここをクリック…」
と私がマウスを動かしていると
「どこをクリック?」
と彼女はマウスを持つ私の手に手を重ねてきた。
それと同時に体を摺り寄せ首筋に生暖かい息を吹きかけてくる。
「このオバハン重症や…」
と私はこの時再度確信した。なにせ嫁は台所にいるのである。
うちの嫁は“いつでもどこでも犬とでも”と言っていたがどうやら本当らしい。

そのペニ子も今や42歳。
皺もめっきり増え、日本人の目から見れば50くらいに見える。
ところで最近ビルはよりを戻そうとしていた。
彼は借金に苦しんでおり、家賃が払えずシェアメイトとして一緒に住むことを希望していた。
ペニ子はそんなの嫌である。
彼女はビルに電話した。
「フフフいいこと教えてあげよっか―あの子達…あなたの子じゃないのよ」
「……。」
心当たりがありすぎるだけにビルはショックに受話器を落とした。
一緒に住もうという気は無くなった。

と―ここまでが手短に語ったこれまでの経緯

さてそのペニ子、実生活に置いて相手が見付からなくなった彼女は四角い世界に希望を見出した。
FACE BOOK―日本ではそれほどではないが欧米では一世を風靡している。
そこで彼女はチュニジア人の26歳の男性と知り合った。
写真を見せてもらったが、あの辺の者の中でも色黒で鼻がビンラーディンよりでかい。
股間のふくらみはズボンの上からも如実で巨根は間違いないといったところか。
「ねえミック(私はこう呼ばれている)今度一緒にチュニジアへ行ってくれない?一人じゃ心細くって…旅費は私が払うから…」
ペニ子が言った。
「ああいいよ。まかせておけ!」
私は軽く答えた。もちろん本気にはしていない。

その2ヵ月後彼女が
「ミックごめん。あなたの旅費は払えなくなっちゃって…私一人で行くわ」
と我が家に来た時言った。
「本当に行くの?」
本気にしていなかっただけに私は度肝を抜かれる程に驚いた。
「行くわ。そこで結婚するの!」
今度は私だけでなく嫁も大きく仰け反った。
FACE BOOK で知り合って半年弱、一度も顔を合わさずネットで写真を交換し、スカイプで話しただけで結婚!?…しかも男は英語もたいして話せないらしい。
「彼の母親とも彼の通訳で話したわ。村を挙げて私達のことを祝福してくれるって!」
その村は、首都チュニスから遠く離れた内陸部、サハラ砂漠の外れにあるという。
「チュニジアってリビアの隣だよな暴動が飛び火してるんじゃ?」
「ううん、内陸部は別天地。サソリとガラガラ蛇だけ気をつければ大丈夫だって!」
私と嫁は唖然とした。Jaw-Droppingとはこの事である。

彼女の態度はOVER THE MOON。
目は少女のように輝き、
「ウフフ、私は本当にラッキーなのよ!」
ペニ子の思いは既にチュニジアへ飛んでいる。
「本当に大丈夫か?」
と俗な質問で水を差す事など許されないオーラがあった。

彼女は一人でチュニジアへと旅立つ。
そこには盛大なウェディングが彼女を待っている。
しかし男はモスリム、ペニ子は純白人で“汝荒淫するなかれ”の教条は無視しているとはいえ敬虔なクリスチャン。
宗教だけでなく文化も習慣も風土も違う…。
私は正直こんなとんでもない事をするペニ子のファンになってしまったが、果たして彼女は無事に帰ってくるのか?

さあ若き太黒に魅せられ、チュニジアへ飛び立ったペニ子のあしたはどっちだ!?
imagesCA4JL470.jpg


日本語でなら何を書こうがOKとのご本人の許可を得て書いてます。
sahara_tunisia-tourism_org_.jpg
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