笑顔の下の本音をさらし、心の奥底の情念をむき出しにし、意のままにならぬ世間をぼやき、たいしたことも無い日常をご報告するブログです。

オーストラリアの青い空
http://melozy.blog.fc2.com/ presented by おーあお

プロフィール


おーあお

Author:おーあお
1990年より在豪、6年シドニーに住んだ後、メルボルンへ。
嫁は英国人、息子はオージー。そして私は日本人。国籍もバラバラなら思想もバラバラ、何もかもバラバラなまとまりのない家族です。
唯一の共通点は、猫好き♥


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ワーホリの覚醒3色違いのチェリーブロッサムズ16

2012/12/31 00:00|連載小説ワーホリの覚醒3TB:0CM:0
今日はクリスマスである。
だが乗馬学校は閑散としていた。
学校は2ヶ月間の休暇に入り、殆どの生徒は卒業し、馬もホリデーに出された。
馬にホリデー?
と思われるかもしれないが、馬も気分転換に別の放牧地に移さないとストレスが貯まるらしい。
だから牧場もまた閑散としていた。
ただし映画に出演する馬は残っている。
それと同じく人間も映画に出演する者だけがこの寮舎に寝起きしていた。
従って今は路男磨、クレイグ、エマ、それにヒラリーだけが広壮な寮舎にいるだけである。
ヒラリーの夫で校長のオリバーは撮影の協力に張り切りすぎたためか再び持病の腰痛が悪化し、動けなくなって三日前から病院に入院していた。

「あのうるさいのどこ行ったんだろうな…」
キューを握ったクレイグがブレイクの姿勢で言う。
彼は既にプロダクション側と短期ではあるが契約を結んでいて、この映画の撮影だけでなくモデルとしてデビューしていた。
ほんの3ヶ月前、ホモ姦の兄ネイサンとアデレードのボロビルに住んでいた頃とは随分な境遇の変化である。
「さあ…まだ寝てるのかな…」
路男磨は短パンにランニングといったラフな格好で錆びの浮いた鉄製扇風機の前に立っている。
昨夜は撮影スタッフとのパーティーがこの寮舎の食堂で持たれ、遅くまで飲み、起きたのは二人とも昼過ぎだった。
外は真夏の太陽が照りつけ、気温は高地のサザンハイランドでも35度を越え、とてもホワイトクリスマスと言う雰囲気ではない。
ましてこの田舎のミタゴンでは店は全て閉まっているし、用も無いのに蒸し暑い外に出るのも億劫だったから二人はプレイルームでビリヤードをして暇をつぶしていた。

本来ならばこのクリスマスは麗蘭と一緒に過ごすはずだった。
しかし彼女はまだ日本にいる。
同時に両親をなくした彼女…とてもメリークリスマスって気分じゃないだろうなあ…と思いながら白い球を突く。
彼女が弟と一緒に安アパートに引っ越したのまでは聞いている。
そこには電話がなく、彼女は近くの公衆電話からかけてきた。
引越し後彼女からかかってきたのはその一度だけで、以来連絡は途絶えている。
当時国際電話は今とは比べ物にならないほどに高かったから、公衆電話から国際電話一本かけるのにも気を使わねばならぬほど彼女は逼迫しているのだろう―とは容易に憶測する事ができた。

ギイッと音がしてプレイルームのドアが開いた。
「よう、起きたのかい?」
8番ボールを狙うクレイグがその声に背を向けたまま話しかけた。
「メリークリスマス、ロオマ」
そこには、エマではなくヒラリーが立っていた。
彼女とクレイグは仲が悪い。
だから彼女はクレイグを無視して路男磨にだけ声をかけたのだ。
「何だあんたか。エマはまだ寝てるのかい?」
クレイグは馬鹿にしたようにケツを振りながら、白い球をはじき8番ボールをコーナーポケットに落とした。
「エマはね、ここにはいないわ。知らなかったの?」
「ああ、知らないね。昨夜のパーティーの時はいたじゃないか?」
「ウフフ、そうかあなた達酔いつぶれてたからね。あの後彼女ザッキーと一緒にシドニーに向かったのよ。花火を一緒に見るんだってさ―」
「花火?それってニューイヤーだろ?」
クレイグは怪訝な顔でヒラリーを見た。
「知らない。ニューイヤーまでザッキーと一緒にいるんでしょ。あの二人親子のように仲がいいから…」
ヒラリーは他人事のように言った。
彼女はエマとも仲が悪いからむしろいなくなってせいせいしているようだった。
「あ、そうそうロオマ、夕飯の支度手伝ってくれない?」
彼女はがらりと口調を変え、路男磨にほとばしるような笑みを向けた。
「夕飯?昨日のパーティーの残りもんがいっぱいあるだろ。それ食やいいじゃねえか馬鹿だなあ」
横からクレイグが口を挟んだ。
確かにその通りで、朝食時に覗いた大型冷蔵庫の中は、昨夜の残りで隙間も無いほどだった。
ヒラリーは不機嫌な顔で部屋を出て行った。
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猫曰く…人間て馬鹿よね~

2012/12/29 00:00|ウチの猫TB:0CM:2
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年の瀬になるとさ、何で人間ってこんなにせわしないのかしら…って思うわ。

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「あ~良く寝た。早く掃除しなさいよ。よくこんな部屋ブログに載せて恥ずかしくないわね…」

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「あ、とうとう掃除始めたわ。じゃ、あたしは外でもうちょっと寝よっと」

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「今夜は鳥食いたいな~」

人間ってホント大変ね。
やれクリスマスだ正月だって走り回って…
人間だけよ。カレンダーなんてあるの。
しかもそのカレンダーに忠実に従ってる…。
普通じゃないわ。
マゾよ。
あたしなんて毎日が同じ。
盆も正月もクリスマスも無いわ。
仕事も無いし、勉強はしなくていいし、餌は人間が用意するし、好きな事だけやってればいいの。

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あったかい日はゴロゴロ虫干し「あ~気持ちいい!」

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隠れたくなったら隠れて…

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登りたくなったらなったら登って…

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テレビ見たくなったら見て…

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箱に入りたくなったら入って…

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挟まりたくなったら挟まって…「あ、このテレビ、アンティークになるまで取っとくんだって。だから家がゴミで埋もれていくのよ、ま、あたしは隠れ場所が増えていいけど…」

でも、もし猫じゃなくて人間だったら…こんな好き勝手できないわ。
だってあたし人間齢でもう33歳だもの。
そう考えるとさ、あたし、ほんと猫に生まれてよかったぁ…って思うのよ。

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「俺もそう思うぜ!」

猫の年齢
http://sijimi.fc2web.com/kanzan.htm
http://ww3.tiki.ne.jp/~nsasax/pet/watch/age.html

孤独なパーティー

2012/12/27 18:27|メルボルンライフTB:0CM:4
ここのところ連続したパーティーもやっと一段落し、こうやってカシャカシャとブログで暇を潰す日常が返って来ました。
私は初対面の人と話をするのが得意ではありません。
また当たり障りの無い水のような会話はすごく苦手です。
「今日はいい天気ですね」
「うるせえな、だからどうしたってんだよ。天気なんか変えようがねえんだから話したってしょーがねえだろ!」
と心の中で思っているような人間が、人様と上っ面だけのご体裁トークができるはずがありません。
だからこのクリスマス前からニューイヤーにかけて続くパーティータイムはかなりうざったいです。
所詮私は明るい場所で顔と実名をさらして生きるタイプではなく、暗い部屋で顔と実名を隠し、カシャカシャと指を動かしてニヤリとするネトウヨとか呼ばれる人達と似たようなタイプなのでしょう。

それでも人間界に生きる以上、また夫婦で招待されて嫁が行く以上、私もやはり作り笑顔でついて行かなければなりません。
今年はいつもなら他州へ出かける知人がこぞって居残った為、パーティーが連続しました。
私はその度に見ず知らずの人と握手し、名前を覚えなければいけません。
最初豪に来た頃は、握手して名前を聞いた直後に相手の名前は忘れていましたが、オージーは私の名前を必ず覚えています。
なのに私だけ「ア…ウ…ユウ!」では格好悪いし、相手に失礼です。
だからパーティーでは一発で相手の名前を覚えるよう心がけています。
慣れてしまえば金魚並に記憶力の悪い私でも難しくはありません。
なぜなら、英国系の場合、男は、ジョンとかマイケルとかデイビッドとかおんなじような名前ばかりだからです。
ジョンと聞けばマッケンロー、マイケルと聞けばジャクソン、デイビッドと聞けばベッカムと言う風に有名人や友人の顔とダブらせて覚えればある程度までは覚えられます。
女性の名前は男性よりバラエティーがあるかと思いますが、それでも聞いた事ある名前ばかりです。
だから同じように覚えます。

名前は当然覚えた方がいいのですが、覚えたからと言ってみんなと楽しく談笑できるわけではありません。
まずテーブル割では、みなさん明らかに私の隣に座るのを厭います。
当然でしょう。
誰だって出来るだけ話題の合いそうな奴の隣に座りたいですからね。
昔、クラスの席替えで、「あいつと隣になりたい」とか「あいつの隣だけは嫌」と思ったのと同じです。
多分私は彼ら白いみなさんにとって「あいつの隣だけは嫌」なのでしょう。
分かります。その気持…。
だから片隣は常に嫁です。
でももう片側は貧乏籤を引いた白い赤の他人。
余程日本にでも興味が無い限り最初二言三言話しただけで顔は逆を向いてしまいます。
でもその彼らの警戒心というか忌避感を多少は解く方法があります。
オージーは日常生活に置いて見ていない様で見ていないのですが、このクリスマスの会食の時は見ている―と感じます。
「こいつ豚肉食うかな、酒飲むかな」
と。
私はもちろん無宗教ですから何でも食うし何でも飲みます。
それを見て彼らも「あ、こいつは少なくとも異教徒では無い」と多少は安心するのです。
といってももちろん友達になるわけではありません。

テーブルでの会食が終わるとみなさんそれぞれ好きな場所で気の合った連中と固まります。
ほら、昼休み教室で仲良しグループごとに集まるのと同じですね。
嫁は初対面の相手と話をするのが大得意ですぐ友達を作り意気投合します。
もっとも嫁はくっつくのも早いが離れるのも早いといったタイプの典型で、6ヵ月後に大喧嘩してその後顔を合わせても口も聞かないというのがパターンなのですが、それでも初対面では話題もあるし、いい所のほうが目に付きます。
よって彼女は私などほったらかしてオバハン連中との会話に夢中になります。

私は一人ぼっち。
これもほら教室でどのグループにも属さず、孤独に窓際で弁当を食っている奴いましたよね…それと同じです。
今では私は彼らがどんな気持で弁当を食っていたか、そのロンリネスがよくわかります。
話相手のいない私の回りは、そこだけ無重力のように浮き浮きしています。
でも前歯をニッと出して笑顔を絶やさず、水槽の熱帯魚に語りかけたり、ペットの犬や猫の頭を撫でたりして間を持たせます。
「もう少しの辛抱だ…」
そのシチュエーションに慣れきっている私は次に何が起こるか完璧に予想できています。

私の世代になると大抵パーティーには子供が同伴されています。
そして腹のふくれた子供達はゲームをしたりDVDを見たりするためにテレビ室に集まります。
そこで私は救われるのです。
私は子供好きではありませんが、やはり熱帯魚の観察も限界があります。
「ア~助かった…」
と子供達に混じり、ワインをチビリチビリとやりながらモノポリをやったり面白くも無いガキアニメを見たりしながら退散のタイミングを待つのです。
でも今年は最後のパーティーで例外的なお爺さんがいました。
お爺さんもあまり会話が好きでないのか、ずっと一人で、やがてテレビ室に入ってきて犬と一緒に寝てしまいました。
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「ああ、私だけでは無いのだ…」
と妙な連帯感を覚えました。

今年はパーティーが4日も続きました。
もう充分です。
やはりこの時期は日本に帰るのが一番ですね。

ワーホリの覚醒3色違いのチェリーブロッサムズ15

2012/12/22 00:00|連載小説ワーホリの覚醒3TB:0CM:0
望詩は再び餌の小魚を針につけ釣り糸を垂れた。
潮が満ちてきてさっきまで見えていた碧岩の殆どが漣の下に隠れている。
陽はパラマタリバーの向うに沈む寸前だった。
またコツンと当たりがあった。
さっきと似たような引きで、揚げてみるとさっきよりも少し大きめのジョンドリだった。

「上手いものね…」
とまた後ろから日本語が聞こえた。
振り向いてみるとなんとそこに姉小路幸が立っていた。
「なんで幸ちゃんがここにいるの?」
幸は確か高級地区のローズベイに住んでいるはずだった。
その彼女とまさかダウンタウン ライクハートで再会しようとは…。
「偶然通りかかって…と言っても信じてくれないよね…」
と俯いた幸の顔は酷く疲れて見えた。
「貫斗君?」
「そう。彼最近態度がおかしかったから監視してたのよ―」
「まだつきあってたの?」
「うん…そう思ってた…」
「別れなさいよ、あんなやつ…」
と望詩が言ったとき魚が暴れて海に落ちそうになった。
望詩はそれを押さえ針を抜きクーラーボックスの中へしまった。
このクーラーボックスもゴミ捨て場で拾ってきたものである。

「彼、あたしの事何か言ってなかった?」
幸はロングスカートの裾を気にしながら望詩の隣にゆっくりと腰を下した。
金持ちの娘らしい品のある仕草である。
「あなたの事ねえ…」
望詩は言うか言うまいか迷っている。
「お願い、どんな事でもいいの教えて…」
真剣な眼差しでそう懇願されて望詩は彼が“男女(おとこおんな)”と言ったと話した―。
「そう…やっぱり…」
幸は暫く俯いて沈黙し、やがてシクシクと泣き始めた。
それはただ悪口を言われたから…という泣き方ではなかった。
胸の奥から搾り出すような、絶望的な慟哭であった。
何故幸がそこまで取り乱すのか、望詩にはわからない。
貫斗なんかに振られても彼女ならすぐに新しい彼氏が見付かるだろう。
それともあんな性悪を心底から愛していたのだろうか?

少し泣き止んでから訳を聞こうと思ったが、待てば待つほど幸の嗚咽は激しくなった。
「一体どうしたの幸ちゃん? あんなスカした男、どうでもいいじゃない…」
と望詩は幸の肩に手をかけた。隣では犬が不思議そうな目で二人を見ている。
幸はそれには答えず、溢れ出る涙を拭きショルダーバッグからパスポートを取り出した。
そして顔写真のページを開いて望詩に見せた。
辺りは大分暗くなっているが文字の識別は出来る。
「何?ただのパスポートじゃ…」
とまで言った望詩はそのパスポートを引き寄せじっと凝視した。
「ど、どういうこと!?何であなたが幸男なのよ!?」
パスポートの顔写真は確かに彼女なのに名前だけが幸男になっているのだ。
幸はふぅーと大きくため息をつき足元の小石を摘んで海に投げ入れた。
「あたしね、生まれた時両方ついてたの。雌雄同体。英語ではHERMAPHRODITE(ハーマフォロダイト) って言うのかしら…」
幸はアイロンコーブの夕凪を見ながら悲しげに目をしばたたかせた。

「そんな…」
望詩は今までそういう人間がいるとは聞いた事があったが実際に会うのは初めてだった。
「あたし、パパが40歳を過ぎてから初めてできた子でね。どうしても跡継ぎにしたかったらしいのよ。それでパパはあたしに男として生きる事を義務付け、幸男と名付けた―」
幸は自分の身の上を震える声で語り始めた。
「でもね、小学校も高学年になると男の子が好きになってどうしようもないのよ。それに気付いたパパは中学からあたしを男子校に入れた―」
そこで幸は言葉につまり再び目からどっと涙を溢れさせた。
「どんなに辛かったか…頭を丸刈りにされて、カラスみたいな制服着て、自分のことを俺って…その時確信したのよ…あたしは男じゃない、女なんだって…幸せな男じゃない、幸せな女になりたいんだって!」

望詩は黙って聞いている。
すぐ側でマレットが大きく跳ねその水音が薄暮の水辺に響いた。
「何度も死のうとしたわ…でもその度にママに助けられて…ママが手配して外国で切ったのよ。それで高校からは普通の共学に通ったわ。初めてセーラー服を着た時嬉しくってね、思いっきり短くして街を歩いた。
すぐに男の子から声がかかってきたわ。
女を確かめる為に何人もとつきあった…最初は可愛がってくれるの。でもね…本当に好きになって真実を打ち明けると…みんな心が私の元から去っていくのよ…」
「心がって?」
「小遣い欲しさに、あからさまに別れないって言う事。貫斗君もその一人ね…あの車もあたしが買ってあげたの…」

望詩は暫く唖然として言葉が出なかった。
全てに恵まれた完璧なお嬢様と思っていた幸にこんな悩みがあったとは…
「ごめんね、久しぶりに会ったのにこんな話して…」
幸はまた袖で涙を拭きながら言った。
「いいのよ。でも…あたしにはまだ信じられない…あなた可愛いもの」
と望詩は幸の顔を確認するように見た。
「可愛くてもね…半分男なのよ所詮…触ってみて…」
幸は胸のボタンを外すと、片手で望詩の手を掴み自分の胸に押し付けた。
「あ、硬い…」
と反射的に言ってしまって、望詩はシマッタと顔をしかめた。
「そうなのよ…硬いのよ…男の子みたいに…あなたのは?」
幸は今度は自分の手を望詩の胸にあてがった。
「やわらかい…あたしもそんな胸がほしかった…」

その後、幸はタクシー運転手にもう少し待っていてくれるようお願いし、望詩と犬と夕食を共にした。
望詩は釣ったジョンドリの鰭を鋏で落とした後、手際よく三枚におろし、BBQ台の上で焼いた。
そのジョンドリの白身を食べながら幸は英語学校で望詩に冷たくした事を詫びた。
すべて貫斗の意を汲み、彼に気に入られる為だけにやったことらしい。
「だから、あんな奴別れちゃいなさい!」
幸は暫く俯いていたが、やがて顔をあげ
「うん…決心がついたわ」
とさっきまでとは別人のように晴れ晴れとした表情で言った。
「全てを打ち明けても愛してくれる人がきっと見付かるわよ!」
望詩は励ますように彼女の肩を叩いた。
「そうね…路男磨さん今何してるのかしら?」
「え?」
望詩の喉にジョンドリの小骨が刺さった。
「望詩ちゃん結構仲良かったから知ってるんじゃない?」
望詩はガーッと喉を鳴らてしその小骨を吐き出し
「さあ、風の便りに死んだって…」
と、よそ見しながら言った。


*この項は全部作り話ではなく、ワーホリの頃同じ英語学校に通っていた両性の女の子の話を元にしています。

ビクトリア州統一試験(VCE)ウチの子の成績

2012/12/19 17:19|自閉症.AUTISMの真相TB:0CM:2
「父ちゃん、99.80だ!やったぞ!」
とウチの子が月曜の朝早くにガッツポーズで叫んでいた。
「一番かっ!?一番なのかっ!?」
と私も同じようにノリノリで聞き返した。
子供の成績にさほど興味の無い私ではあるが、子供がノリノリの時はノリノリで返す。
それが健全な子育てというものだろう。
「いや、一番じゃないよ…」
「なんだぁ、がっかり…」
と私のノリノリは一瞬で終わった。
「でも、トップ0.2%に入ってるぜ。スカラシップだ!」
「なにっ!?」
私の目は再びノリノリに輝いた。$$
なんでも大学に行ったら年6000ドルほどもらえるかも知れないという。
「よくやったぞ!お前の親は甲斐性無しの貧乏人だ。それをよく分かってるぢゃないか、ええっ!!」
と勢い良くバシンと息子の背中を叩いた。

ビクトリア州では月曜VCE(12年生(高3)州統一試験)の結果が発表されたわけだが、ウチの子は、大学希望学科入学の目安となるATAR(Australian Tertiary Admission Rank 豪大学入学ランク、アターではなくエイターと読む)で好成績を収めたらしい。
このATARというのは、VCEの結果を元に、必修の英語(国語)と専門の3教科、プラスその他2教科の10%を加えたトータルでランクされる。
最高ランクは99.95で、もちろんランクが高ければ高いほど希望学科に入りやすい。
最低は30以下で、大学入学には最低30ランクが必要とされる。

ウチの子は高機能自閉症、アスパーガスシンドロームのせいかその頭脳は大きく理系に偏っている。
であるから文系は苦手で、今回のテストも英語(国語)に大きく足を引っ張られた。
彼は7教科選択したわけであるが、英語以外の6教科のうち5教科は理系、それにLOTE(Language other than English 英語外言語)で日本語を選択した。

日本語(第二言語)は最初苦戦を予想していたが、本人のヤル気と優秀な美人日本人教師に恵まれ満点。
その他5教科も全てトップかトップクラスで、もし英語が必須でなければ他の6教科どれをどう組み合わせても99.95であった。
それを思えば残念ではあるが、勉強アレルギーであった私と嫁の子供にしてこの結果は上出来としか言いようが無い。
馬鹿と馬鹿の子供が馬鹿とは限らない、世の中も捨てたものではないと言えるだろう。

尚最高ランクの99.95は今年の総受験生82465人の内37人がマークしている。

優秀高ランクについてはまた載せるかもしれないが、新聞ヘラルドサンはエリート公立高の老舗マクロバートソン女子の受験者平均は96.8、同じく老舗メルボルンハイ男子受験者335名の平均は95.45と伝えている。
その他の公立では新鋭理系のジョンモナッシュサイエンス、ボルウィンハイ、私立ではザビアーカレッジ、メルボルングラマーなどが優秀高に挙げられている。

本来子供の成績等は、人様や世間に晒すもので無いのは重々承知しているが、他にネタがないのと匿名だから別にいいだろうと思って事実をそのまま載せた。
しかしもちろん「何でワシは家庭の事情をわざわざ世間様に公表しているのか?アホだ…」といつもながら呆れ果ててはいる。

参考
ヘラルドサン(メルボルン紙)18、19/12/2012

衆院選、豪の反応は

2012/12/18 18:09|未分類TB:0CM:0
いやあ、今日まで待ちましたが、結局昨日小さく『バックトゥーザフューチャー、自民大勝、自公でスーパーマジョリティー』とニュースになった程度でしたねえ。
もちろんアクセスのトップリストになんて総合、政治、海外、どのカテゴリーに置いてもその影すら見えませんでした。

ギラードも安倍さんに電話くらいはしたのかも知れませんが、オフィシャルにはコメントしなかったのか、何も聞きませんねえ。
ま、安倍氏は右寄りで対中強硬派と伝わってますから、米と共に中国を大いに警戒しつつも、その経済成長の恩恵には大いに恵まれたいという豪の方針から鑑みて大っぴらに賛辞は送れないのかもしれませんね。

ということで豪では一部の知識層を除いてこの衆院選の結果は広く知られる所ではございません。
また仮にニュースを見た人も、6年で7回の首相交代に、「ギネス狙ってるな」くらいに思う程度でしょう。

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この写真はもうネタとしては古式蒼然としているのですが、外国人から見た日本政府のイメージをよく表していますので引用させていただきました。
安倍さんには、せめて凛々しいお顔が全て拝見できるくらいは粘ってほしいものですねえ。


関連記事
http://www.theage.com.au/world/new-pm-talks-tough-as-japan-swings-right-20121217-2bibi.html
http://www.abc.net.au/news/2012-12-17/japanese-voters-go-back-to-the-future-with-abe/4430768

ワーホリの覚醒3色違いのチェリーブロッサムズ14

2012/12/15 01:05|連載小説ワーホリの覚醒3TB:0CM:6
望詩はその後もライクハートの公衆便所に住んでいた。
世間一般にはホームレスと言われる存在であるが彼女の場合は少し違った。
週末は例のBBQビジネスが繁盛している。
電気代も水道代もかからず、激安で肉とパンを仕入れ、今ではケトルをゴミ捨て場から二つ拾ってきてコーヒー、紅茶も$1で売っていた。
売り上げは多いときは一日$1000もあり、彼女の貯金は早くも$5000に迫ろうとしていたが彼女はこの生活様式を変えようとはしなかった。
障害者用トイレは今や彼女のワンルームマンションと化し、必要な家具、テレビ、オーディオもゴミ捨て場で調達し隅に並べてある。
手洗いは湯が出るし、蛇口にこれも拾ってきたホースとシャワーヘッドを繋げば気持ちよいシャワーを浴びる事が出来た。
匂いさえ我慢すれば快適で、何よりもいかなる請求書も送られてこないのが嬉しい。
夜、時には怪しい輩がドアを叩くがその時はオリュンポスが吠え立てれば恐れてどこかへ消えて行った。
「素晴らしい生活だわ!オリュンポス、あなたのお陰よ」
犬を連れて出てきて本当に良かったと思っている。
一人ではさすがに怖くてここに長くは住めなかっただろう。

もう12月である。
サマータイムでシドニーの夜は8時過ぎまで明るく、望詩は夕暮れのアイロンコーブに釣り糸を垂らしていた。
平日はもっぱら釣りをして過ごしている。
主にチヌ、テンコチ、テイラー、マレット、フグ、エイ、カレイ等がつれるが、小さいのや食えないのは逃がし、それ以外は自分と犬で食うか近くの東南アジア料理屋へ持っていった。
料理屋ではそれをすり身にしてフィッシュボールにするらしく、御礼に客の残した残飯を大量に分けてくれた。
お蔭で犬は毛色も肉付きもよく、望詩もまた健康そのものだった。
竿もテグスも針も水辺に放棄されていたのを拾って使っている。
竿は先が少し折れているが十分使えるものだった。
餌は主にゴカイを掘って使っているが、時には小エビ、小魚も使った。
小エビは料理屋でもらったザルに飯粒を入れ紐を繋いで前夜に岸から吊るしておけば翌朝には30匹ほど入っていた。

「ジョンドリでも釣れないかしら…」
と望詩は赤く染まっていく水面に向かって呟いた。
ジョンドリは一見グロテスクであるが味はチヌやコチよりずっと上で、オージーにも人気があり、めったに釣れないが、シドニー湾にも生息する。
今の望詩の望みはジョンドリが食いたい―ただそれだけであった。
何の義務もなく釣り糸を垂れ、腹が減ったら食い、眠くなったら寝る気儘な生活―。
真面目に働いている奴が馬鹿に見えるようになってきたが、このライフスタイルに慣れきっていく自分が怖くもあった。
もう日本へ帰る気は全く無く、つい半年前の日本での生活が遠い昔の事のように感じられた。
コツンコツンと手に当たりを感じた。
焦らずゆっくりとあげて見るとそれは待望のジョンドリだった。
「やった、オリュンポスやったわよ!」
と隣に控えている犬の頭をかき回すように撫でた。
tipsikanjohn_dory.jpg

「その魚お前そっくりだな…」
ぬっと現れた影に顔を上げるとそこには英語学校のクラスメートであった力崎貫斗が立っていた。
〈なんでこいつがここに…〉
二度と会いたくない奴トップ10の一人である。
望詩は彼が前から嫌いだった。
英語学校では徹底的にブス扱いされ、事ある毎に仲間はずれにされた。
その忌まわしい記憶が再び望詩の脳をかすめた。
彼女はツンと横を向いて彼を無視した。

すると今度は、
「ほんと、似てるわね…きゃはははは…」
と隣に立っている茶髪の女が遠慮会釈無く笑った。
〈なによこの女、ごあいさつね…〉
このケバイ女とは初対面である。
望詩はキッと女を睨みつけると
「あなたの方が似てるわ…ご先祖はジョンドリ?」
と顎の当たりを意識して見ながら言った。
その女は美人と言えばそうだがエラがかなり張っていた。
「何ですって!行きましょ、こんなブスほっといて―」
女は気にしている所を衝かれ不機嫌な顔で貫斗の腕を引っ張った。
「貫斗君、なんでこんなとこいるの?」
望詩は詰るように言った。
雰囲気からして彼はこの女とできているようである。
「この近くに住んでんのさ」
と言い捨て貫斗は女と腕を組んで歩き去って行く。
「幸ちゃんとはどうなったのよ?」
「あの男女(おとこおんな)か…ま、乾かない程度に可愛がってるさ―」
貫斗は望詩に背を向けたまま言い、隣の女が肩でクスッと笑った。
二人はオレンジ色のBMWクーペに乗りエギゾーストを響かせタイヤから煙を上げて去っていった。
「嫌な奴ら…事故って死ねばいいのよ…」
と声に出してからふと首をかしげた。
「男女ってどういうことだろう?…」
望詩の知る限り、幸は背の低いかわいい顔をした少女だった。
声も仕草も可愛く、また姉小路財閥の令嬢で金もある。
望詩と違って大いにモテルタイプだった。
それが何故男女なのか…実は性格が男勝りとか…?
と疑問ではあったが深くは考えなかった。
所詮望詩にはどうでもいいことである。
貫斗ほど露骨ではなかったが幸も望詩には冷たかった。
彼女が男に捨てられたところで自分の知った事ではない。

嫁の借金とテキトーな銀行員

2012/12/13 17:16|国際結婚TB:0CM:2
私は嫁のクレジットカードの借金を払う為、ANZという銀行に行った。
ウチの嫁は今や4つの月一マーケットに出店し、手作りジェリー等を売っているのだが、借金は増える一方だ。
私は嫁のビジネスにはびた一文渡さない。
だから彼女は原材料を仕入れる時、常にクレジットカードを使う。
金利は年20%だ。
当然毎月毎月の金利だけでも馬鹿にならないのだが、私が払ってやると払った分だけ使いよるから払ってやらない。
「ビジネスの借金はビジネスの利益で払え。できなければそれはビジネスでは無い!」
と私はこれまで厳しく接してきたが、もう限界だ。
嫁は毎日機嫌が悪いし、ド高い金利を払って悪徳銀行を儲けさせるのも馬鹿馬鹿しい。
そこで今日払いに行ったのだが、ウチの嫁、実は今タスマニアに行っていて、どうやらそこでまた使いこんだらしく、聞いていた以上に借金の額が高い。

「え?そんなあるの、じゃ足りんわ」
私は銀行の窓口に座っている頭の悪そうなおばさんに言った。
「何言ってるの、足りてるわよ」
とおばさんは私の口座から今にも引き落とそうとする。
「足りてないって!だってV2は、五千ドル残しとかなきゃ駄目なんじゃ…」
とまで私が言ったとき、おばさんは「あ!」という顔をした。
私の言うANZのV2という商品は口座に最低五千ドルは残しておかなければならない。
その分普通預金より多少利率がいいのだが、その事をANZ銀行員のおばさんは忘れていたらしい。
ま、そういうのはよくある事で、おばさんも別に恥じるでも無く、私も特に気にもしなかったが、問題は嫁の借金が払えないと言う事だった。
しかも先月分の最低支払い額すら払われていないと、そのおばさんは言う。

「……」
私は暫く考え、結局そのOverdueの最低分だけ払った。
実は嫁の借金は他の口座の預金もかき集めれば払えない事は無い。
だが私は思い直し、やっぱり払わない事に決めた。
月々の金利を払ってた方がまだマシ―と判断し、私は彼女の借金を放置したのだ。
確かにもし全額払ってやれば、「ダーリン アイラブユー」と嫁は喜ぶだろう。
だが喜ぶだけでなく、すぐにカードを使いまくるだろう。
そして半年後には、また同じだけの借金がそこに積もっているだろう。
それはまさに逆賽の河原だ。
私が積み重ねられた石を壊しても壊しても、鬼の嫁が現れて瞬く間に積み上げてしまう。
450px-Steinmanderl_an_der_Ammer_P5040227.jpg

だが払わなければ……それはもうすぐリミットに達する。
彼女はまともな仕事をしていないからカードは新たに作れない。
つまり石を拾ってこようにも、もうどこにも石は転がっていないのである。

昔、隣の家に住んでいたオージー一家は、たいした仕事もしてないのに、海外旅行に行ったりボートを買ったりしていたが、ある日突然その家の前にFor  Sale のボードが立ったので理由を聞いてみると、クレジットカード十数枚の借金が払えなくなって家を手放さなければならなくなったと語ってくれた。

『人の振り見て我が嫁なおせ』

そうならない為にも、もうこれ以上嫁を野放しには出来ないのだ。

日本政府シーシェパードに観測船を売る

2012/12/11 21:36|調査捕鯨TB:0CM:0
シーシェパードは日本政府から$2ミリオンで政府所有の観測船を買った。
船は全長56メートル、1993年IHI製作、日本気象庁の舞鶴観測所において『清風丸』として活躍していたが、2010年より下関港の捕鯨船の横に停泊されていた。
それをシーシェパードが目を付け、購入には第三者であるアメリカの会社を立て、まんまと日本政府を騙して手に入れた。
その後船はツバルでニューアトランティスとして登録され、日本人乗組員によって豪の北クイーンズランドに廻送された。

今は改装も終わり、戦備も整い、船名を『サム サイモン』と変えタスマニア州ホバート港に廻送され日本捕鯨船が南氷洋にやってくるのを手薬煉引いて待ち構えている。
船名は『ザ シンプソンズ』などを手がけたアメリカのテレビプロデューサーで動物保護活動家として知られるサム サイモン氏の名をそのまま付けたものであるが、同氏は同船の購入に当たりその費用を全額寄付した。
尚、同船船長ロッキー マックリーンは日本政府はその実シーシェパードと取引している事を全く気付いていなかったと語っている。
(以上記事原文直訳)

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現シーシェパード ニューアトランティス(サム サイモン)  元日本政府船、清風丸

記事原文
Japanese duped in $2m ship purchase
http://www.theage.com.au/national/japanese-duped-in-2m-ship-purchase-20121210-2b5ok.html

関連記事

復興予算 調査捕鯨に23億円 地元石巻「恩恵ない」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/tohokujisin/list/CK2012100602100007.html
調査捕鯨費、実は赤字の穴埋め 復興予算問題
http://www.asahi.com/business/update/1023/TKY201210230606.html
マスコミが伝えきれない調査捕鯨への復興予算流用問題
http://www.janjanblog.com/archives/84065

コメント
いくら殆ど全ての日本人に直接関係が無いからといってもこの事ちょっとは選挙で話題にしてもらいたいですな。
日本人の皆さん。
この調査捕鯨はですね、日本政府がいかにアホで隙だらけで決断力が無いかの証明であります。
シーシェパードごときに騙されるようじゃあお話にならない。
ま、シーシェパードとしては日本の船が優れているというだけでなく、日本を極力刺激して是が非でも調査捕鯨を続けさせたいんでしょうな。
こんなTシャツも売ってますしね。
a0019717_23103893.jpg

そのミエミエに乗るほうがどうかしてる。

その事にまさか気付いていないとは思わないけど、どっちにしろいまだに続けている日本政府はもはや世界の笑いもの。毎年毎年この捕鯨シーズンになると世界にその馬鹿さ加減を遺憾なくさらしてくれますが、今年はのっけから飛ばしているようですね。
もう日本にはこの調査捕鯨いいかげん卒業してもらいたいですわ。
長年幼稚園に留年しているようなもんです。
そのくらいレベルが低い。
だからどこの国も日本にTPPに加盟してもらいたいんですよ。
カモネギですからな。

もう捕鯨関連記事は過去47発打ちました。
私の思いはそこに書き尽くされていますから興味のある人はお読みください。

衆院選 選択肢ないやん

2012/12/11 00:00|未分類TB:0CM:0
ワシは関西の出身やさかい、選挙の事考える時は地元の言葉に戻るんや
NHKの党首討論見たで。
各党の公約も読んだで。

それで気づいた事があるんやけど、なんであんなカタカナが多いんやろなあ。
アジェンダとかコンセンサスとかレジームとかキャスチングボートとか、
この他にもいっぱいカタカナが使われとーけど何でわざわざカタカナにするん?
日本の政党やのに普通に日本語でゆーて欲しいわ。
大体コンセンサスなんか日本語で一致とか合意やろ

コ ン セ ン サ ス
いっ ち

日本語でゆーたほうが圧倒的に早いやん。
それにキャスチングボートってなんやねん?
Casting Voteのことやろ。
せめてキャスチングじゃなくてキャスティングにせえや。
昔のオッサンがDのことデェーと読むようなもんやで。
どっちにしてもやな「決定権」でええんちゃうのん?
カタカナよーけつこたら偉いと思てもらえるとでも思とんやろか。
ホンマわけわからん連中やでえ。

ま、そんな些細なこたあどーでもええけど、今回12政党もあるわりにはどこもぱっとせえへんなあ。
未だに党内で派閥とかあるみたいやし、現役の知事や市長が党首や代表代行やっとったり…。
滅茶苦茶や。
それに好き勝手なことばっかりゆーとる政党が殆どや。

だいたいやな衆院480議席中241取らな単独政権奪取はできへんやん。
連立はゴメンやで。
なんにも決まらへんからな。
とゆーことは本気で単独与党を目指すんやったら最低でも241人は立候補させにゃならんわけや。
241人揃えてーへんとこは口でなんぼ偉そうな事ゆーても最初から野党根性や。
それで「入れて~」ゆーたってなあ。
ちょっと図図しいんとちゃう?

で12党もあるけど241人以上立候補させとうとこはちゅうと民主267、自民337、
共産322の三つだけや。
やけどな共産は論外やで。
言うとる事キチガイや。とても日本人のための政党とは思えんわ。
その主な公約はやな―
日米安保破棄、在日米軍基地全面撤去、原発即時ゼロ、憲法九条厳守、全国学力テスト中止、領土問題に関しては、尖閣は紛争ありと認めて中国と話し合い、竹島は韓国に植民地支配と慰安婦に関し謝罪賠償して交渉、北方領土はこれまで通りおだやかに「お返しください」とリピート
―でっせ。
要するに米軍を追い出し、国力を弱め、子供達をアホにし、国土を中韓に差し出す―と言うとんのと同じでんな。
よくもまー恥ずかしげもなく言えたもんやわ。
「あんたらホンマ日本人?」
と問いただしたくなりまんな。
ま、この党は解散前議席も9だけやで、より減少して消え去ることを祈るのみやわ。

そうなると残ったのは民主か自民だけや。
やけど民主の立候補者数は267人だけやで。
ちゅうことは241議席とろーおもたら勝率9割や。
9割でっせ!
10打数9安打!
今の絶望的コンディションで民主の9割はありえまへんな。
要するにここも最初からヤル気ないんや。

ということで結局最後に残ったのは自民党だけやわ。
なんや、道理でこの党の公約だけ現実的なわけや。
日本を守るという気迫が感じられるのもこの党だけやしなあ。
安倍はんのおなか心配やけど……
他に選びようがないやんけ。

ワーホリの覚醒3色違いのチェリーブロッサムズ13

2012/12/08 21:33|連載小説ワーホリの覚醒3TB:0CM:0
農協オヤジがベックと一緒に前を通り過ぎた。
「ほう…」
45分前とは随分雰囲気が違う。
幸福、自信、満足、優越感、そのようなものが顔中の毛穴から噴出しているようだ。
目的を達した勝者の顔でもある。
〈こんな短時間でこうも人間を変えてしまうとは…〉
アスオは改めて売春婦の偉大さに感じ入っていた。
ベックは農協オヤジをドアの所まで送り、頬にキスをして送り出した。
オヤジはサルのように鼻の下を伸ばし口をもぐもぐさせたが、英語が話せないから顔を皺くちゃにしてお辞儀をしただけだった。
その皺面のお辞儀は
〈かけがいのない思い出を有難う…いい土産話ができましたぢゃ〉
と言葉以上に語っていた。
それは傍目にも微笑ましい光景だった。

農協オヤジは肩で風を切りながら去っていった。
アスオはその後姿を見ながら
〈精神科の医者でもこれほど鮮やかには行くまい〉
と思い、その彼女らが尊敬されるどころか売春婦と呼ばれ蔑まれている事に無性に腹が立った。
本来ならば医者以上の尊敬と地位を与えられるべきである。
「それを売春婦や淫売、女郎にパン助などと…」
これまではそれほど気にならなかった。
だが今こうして売春婦に惚れてみると、その呼称に憤りを感ぜずにはいられない。
「春を売るのでは無い。春を与えるのだ。与春婦…語呂がわりいな…じゃ、春与…全国のはるよさんが怒るか…そうだおはるさん、お春さんがいいじゃねえか!聞いただけで幸せを感じる響きだぜ…」

「あなた何ぶつぶつ言ってんの?」
大きく頷いているアスオに上からベックの声が降ってきた。
見上げるとちょうどそこにビキニの逆三角形の部分があった。
「おお麗しの…」
アスオはそこにベチャ鼻を近づけクンクンしてから頬ずりした。
男の心を和ませてくれるほのかな匂いと柔らかい感触…。
ああ、手を伸ばせば届く位置にある物を堂々と触れる…
〈やっぱり売春宿…いや、お春のお宿は最高だぜ…〉
と喜びを噛みしめていると、目の前に手が伸びてきた。
その白い手のひらが催促するように動いている。
アスオは仕方なくポケットから財布を出した。
当時は30分、$150だった。
今は$200くらいのはずだ。
アスオは財布の中から$50札三枚とポケットから$10割引券を渡した。

その$10のお釣りを部屋に入ってからチップとしてベックに渡した。
惚れたと言った割には少ないのは分かっている―。
「サンキュ!」
ベックは心から嬉しそうな笑みを見せた。
その笑顔に嫌味は無い。
〈欲の無い、いい子だ…〉
アスオはますます彼女に惹かれて行った。
もしここで「え~たったこれだけえ」と不平面をされたら彼の考えも変ったかもしれない。
豪には基本的にチップのしきたりがない。
こういう場所やレストランでは渡す人もいるが渡さなくてもよい。
だが当然渡したほうが、愛想もサービスも良くなる。

ベックの裸は想像以上に美しかった。
ピンクの乳首に細くしまった腰、そしてスベスベの白い肌。
そこにはアスオの望んだもの全てがあった。
彼はベックをキングサイズベッドの上に押し倒した。
昼間の続きをやるように口を貪婪に吸い、そしてアリクイ並の長い舌を首から胸に這わしピンクの乳首をレロレロレロと舐め転がし噛んだ。
「アアッ…」
乳首が硬く隆起し、かすれた声がゆるく開いた口から洩れる。
だがその声は明らかに演技だ。
「フフフ、演技なんかする必要は無いぜ…」
アスオはさらに臍、臍から下腹部、そこで草をムシャムシャと食み、さらに奥の秘境へと舌を伸ばした。
そこはピンクの花園だった。
そこに咲く一輪の蕾に触れたとき、ベックの体がビクンと反応した。
「そこはダメ…」

だがアスオは止めなかった。
彼はこれまでどうしようもない人妻、ドブス、売春婦ばかりだったが数はこなしている。
そしてその彼女らを虜にした自信がある。
アスオはその蕾を長い舌でしごきあげ、さらに奥へと侵入した―。
「ダ、ダメ、アアッ…」
耐え切れなくなったベックが大きな喘ぎ声を漏らした。
今度は演技では無い。
その証拠にそのあたりから湧き水が噴水のように溢れだしてきた。
〈フフフまた井戸を掘り当ててしまったぜ…〉
アスオはその噴水に顔を漬けゴクゴクと喉を潤す。
「アアッアアンッ…」
ベックの目は虚ろになり、飲んでも飲んでも噴水はとまらない。
やがてベッドの上が洪水のようになった。

〈そろそろだな…〉
アスオはヒクつく肉棒を彼女のしっとりと柔らかい部分に当てた。
「ダ、ダメ、つけないと…」
さすがにプロである。
寸前でアスオの暴走を止め、ベッドサイドチェストの上の輪ゴムに手を伸ばした。
「いらねえぜ…」
アスオはその手を押さえた。
「ダメ、絶対にダメ!」
ベックの声音は本気だった。
洪水が止まった。
〈しっかりした女だ…〉
アスオはさらに彼女が気に入った。
彼は素直に股間をさらけだした。
さあ、つけてくれ、といわんばかりに…
「…ワオ…」
ベックの顔に感動が浮かんだ。
そしてベッドサイドチェストの二段目の引き出しから別の輪ゴムを取り出した。
「アジア人用じゃ入らないわ…」
「当たり前だ!言っとくがサイズだけじゃないぜ」
「どういうこと?」
「硬さ、飛距離、持続力、総合で金メダルだな」
ベックはうふっと笑い、口でそのヌラついた輪ゴムをヌラついた肉棒につけた。

アスオは激しく腰を動かした。
彼の腰は柔道で鍛え上げられているから、そのパワーと振動は常人の非では無い。
「ああ凄いわ…ガンガン当たってるううう…」
それは巨大なハンマーで棒杭を打ち込まれているようだった。
「オオオオオオ…」
「アアアアアア…」
二人は同時に達した。
ベックは生まれて初めて客にいかされたのだ。

洗濯物の嫌な匂いを消す方法

2012/12/07 18:20|メルボルンライフTB:0CM:2
うちの洗濯は九割方私がやる。
なぜなら嫁にやらすと洗い終わってもすぐに干さず、脱水後の洗濯物を洗濯槽の底に残したまま寝てしまうことが多いからだ。

洗濯が終わって、30分も洗濯層から出さないとあの匂いはついてしまうが一晩も寝かすともっとすごい。
あの汗の乾いたようなあまぐさい匂い…
原因は細菌だという。
それを消すには
「乾燥機で二時間ほど回せ」
とかつて同僚が教えてくれた。
なるほど、それで消える場合もある。
だが、頑固な物、とくにポロシャツの襟に巣食った匂いは三時間乾燥機で回しても消えない。
あの襟元からプーンと臭ってくる吐き気のするにおい…

そこで私はその匂いを消そうと色々と試してみた。

カニステンという除菌剤
161877.jpg

ナッピーサンという漂白剤
NapiSan.jpg

ニルオダーという除臭液
nilodor-deodorizer-concentrate_4cdb6b5b7c83a.jpg

ユーカリオイル

熱湯(沸騰させた物)

しかしどれも駄目だった。

また天気のいい日に一日中外に干しても駄目。

「私もクサイが回りもクサイ、もう捨てるか…」
と思っていたところ、この間洗濯物を干した後に雨が続き、結果的に3日間外に干しっぱなしになった。
P8100018.jpg

三日後にやっと晴れて、ふと試しにポロシャツの襟を匂ってみると…
「消えている!」
なんとあの嫌な匂いが完璧に消えていたのだ。
「何故?」
私は考えた。
洗濯に使った水はぬるま湯。
洗剤は普通。
除菌剤も漂白剤も使っていない。
ということは…
「雨だ…」
雨が細菌を殺したのだ。

ということで私は雨の成分をネットで調べてみた。
なになに…
水、それ以外に窒素、酸素、二酸化炭素…、尚酸性雨とよばれるph5.6以下の雨の中には火力発電所などから排出される硫黄酸化物、つまり硫酸が溶け込んでいる。
―みたいな事が書かれてある。
なるほど、つまり雨に含まれる硫酸か何かのやばいケミカルが細菌を殺したということか?
そう言えば思い当たる節がある。
ビクトリア州には、メルボルン東方160Kmに位置するラトローブバレーという地域に大規模な石炭火力発電所がある。
それをウィキで見て見ると、同発電所は大量の二酸化炭素、ボロン(ホウ素)、塩酸を空気中に撒き散らしている―と書いてある。

「きっとそのおかげだ」
と嫁に言うと
「朝夕の寒暖の差と野ざらしが原因に決まっている」
と私を馬鹿にしたように見た。

ムムム、確かに言われてみればウチの猫はタンクに貯まった雨水しか飲まないが元気だ。また少し北に行けば雨水のみで生活している家庭もある。それにオージーは滅多に傘をささないがそのせいで肌が荒れたり禿げたりなどとは聞かない。
第一、山には緑の木々が生い茂っているではないか。

だから酸性雨というほどシリアスなものではないのは確かだ。

だけど…やはりちょっとはヤバイもんが混じってるんじゃないかなと思う。

別に気にはしないがね。

ま、とにかく臭い匂いが消えてよかったよ。
ただでさえ体臭がくさいんでね。


ヘイゼルウッド火力発電所
http://en.wikipedia.org/wiki/Hazelwood_Power_Station

うちの子と自閉症(9)

2012/12/05 01:00|未分類TB:0CM:8
これまでの経緯 自閉症.Autismの真相http://melozy.blog.fc2.com/blog-category-9.html

残忍な白人至上主義者キャメロンとマッシュの確執は続いていた。
彼は前にも述べたが、有色人種を憎悪し、また白人でもデブは嫌いと言うどうしようもない差別主義者であり、その兄は人を刺したことにより退校処分を受けている。
つまり筋金血統書付きのワルだ。
そのワルと取り巻きの5,6人が事あるごとにマッシュを目の敵にした。
前述の体育の時間だけでなく、休み時間、また廊下ですれ違った時等、彼らは口汚くマッシュを罵った。
彼らには自閉症その他の障害ある子供にたいする思いやり等かけらもない。
むしろそういう変わった子を見つけては得たりとばかりターゲットにした。
マッシュはその代表的存在であった。

しかし、キャメロンをはじめ一派は誰もマッシュに手は出してこなかった。
マッシュは一年遅れで小学校に入ったから彼らより一年年嵩である。
その分体も大きく、逆に小柄のキャメロンを体育のサッカーの時間にはタックルで何度も転がしていた。
また空手のブラックベルトというのも無形の防壁になっていたかもしれない。
彼のやっていた剛柔空手は型ばかりで組手は寸止め、格闘技と言うよりダンスに近いものであったが、それでも脅しの効果は十分にあった。
その上マッシュはアスパーガスシンドローム(高機能自閉症)であるから、キレたら何を仕出かすかわからないという怖さがあった。
実際マッシュはやられたらやり返すという動物の自衛本能に従っていた。
そこに世間体並びに後先への配慮は無い。
それがいい方にでていた。
攻撃は最大の防御ともいうが、その戦う気迫が彼を守っていたともいえるだろう。

最初の頃はマッシュ一人対キャメロン一派であったが、彼らはあまりに好き嫌いが激しいというより、徹底した排他主義であったから、徐々に彼らを鬱陶しく思う者は増えていった。
キャメロン派は、有色系だけでなく欧州系でもイタリア、ギリシャ系をWOG(ウォグ Westernised Oriental Gentlemanの略、直訳すれば西洋化した東洋紳士だが豪では主にイタリア、ギリシャ系をさす差別的表現として使われる)と呼んで蔑んだ。
また白人でも肥満児は大いに苛め馬鹿にした。
その学校ではマッシュの友達の半分がイタリア、ギリシャ、東欧系であり、後の半分がインド、アジア系と一風変ったオージー(白人)であった。
その彼ら全てがマッシュの味方についた。
彼らの中に係わり合いになりたくないといった事なかれ主義はいなかったとマッシュは言っている。
皆余程腹に据えかねていたのだろう。
なかでも体の大きいインド系の子はマッシュのセコンド的存在となり、共に戦う意を表明していた。
彼にはこんなエピソードがある。
ある時彼はテイクアウェイ屋に入った。
お釣りが5セント(5円)少なかったのだが、店員は自ら
「5セントくらいいいだろ」
と軽く言った。
すると彼は
「ぜってえ返せ!俺の5セント返せ!」
と血相を変えて抗議し結局払ってもらったという。
そんな頼もしくユーモラスな存在であった。

であるから一年が過ぎた頃にはマッシュ側がキャメロン側を数では圧倒するようになっていた。
しかし楽観は出来ない。
マッシュ側は真面目な子ばかりだったが、キャメロン側は問題児のオンパレード、ポケットにはナイフを忍ばせていたからだ。

IMG_0472.jpg

マッシュとE-Learnersのクラスメイト。殆どが移民系の子供であった。

みんなやることは同じ

2012/12/03 21:31|中年ボロボロフリーターの日記TB:0CM:0
MK寄稿

僕の働いている警備会社は、主に警備システムの設置、またその管理、モニター、パトロールもやっているのですが規模が小さいので社用車は4台しかありません。
だから個人専用の社用車は無く、他の社員と共用しなければなりません。

今日、僕の前に乗ったていたのは、事務の可愛らしい女の子でした。
まだ21歳と若く、キツイ香水をつけています。
彼女が事務所に帰ってくると、僕がすぐにその車に乗ります。
中にはまだ彼女の匂いが残っていて、僕は嬉しくなって何度も鼻で深呼吸しました。
でもやりすぎたのか「ぐしゅん」とすごいクシャミが出て口を押さえた手を見ると黄色いタン唾がべっとりついていました。
ティッシュを探しましたが、そんな気のきいたものはポケットの中にも、車の中にもありません。
そこで仕方なくシートカバーの下になすくりました。
するとなんかニュルッとした感触があって手のひらを見るとタン唾がダブルになっているではありませんか。
そのタン唾はフレッシュでしたからきっと少し前に彼女も同じようになすくったのでしょう。
車を停めた後シートカバーの下を覗いてみると、他に鼻糞もくっついていました。

人間やることなんてみんな同じなんだなあと思いました。
写真は撮る気になりませんでした。

おわり

ワーホリの覚醒3色違いのチェリーブロッサムズ12

2012/12/02 00:00|連載小説ワーホリの覚醒3TB:0CM:0
「売春婦でないとすれば…そうだ!掃除婦だ!彼女はここで掃除の仕事をしているんだ。だからビジネスカードを持っていた。辻褄が合うじゃねえか!」
そう確信したアスオは受付の婆さんに聞いた。
「よお、ベックてえクリーナーいるかい?」
「クリーナー?」
婆さんは怪訝な顔つきをし
「ガールズの中にはいるよ」
と言った。

その時奥から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「シーユースーン チュッ♡」
顔は暗くてはっきり見えないが、女が背の高い男の首に腕を回し頬にキスをしていた。
男は裏口から出て行った。
女はこっちに歩いてくる。
ビキニだ。
白い肌が淡いライトを反射し目に眩しいほどだった。
「ベック…」
それは紛れもなく昼間の彼女だった。
アスオは彼女に抱きつかんばかりに近寄った。
「あら、あなた来てくれたの?」
逆にベックはサバサバとしている。
「惚れたぜ…」
「ありがとう、嬉しいわ」
ベックはすました顔で朗読するように言った。

「あらヒロシ!」
「ヒロシ?」
俺ヒロシじゃないぜ…と言いかけたが彼女の目線があさっての方を向いているので振り返ると、ドアの所に背広にネクタイの日本人らしき男が立っていた。
〈売春宿にネクタイとはキザな野郎だぜ…〉
とアスオがその男を睨みつけていると、そのヒロシと呼ばれた男の後ろから今度は田舎くさい顔がのそっと現れた。
その顔面には「死ぬまでに一度でいいから白人と寝てみたい」とわかりやすく書かれている。
〈なるほど…〉
どうやらツアーガイドと農協のオヤジらしい。
良くあるパターンだ。
「さすがいつも時間通りね」
ベックが壁時計を見ながらヒロシに言う。
「じゃあ、わたくしは前のカフェで待ってますから…どうぞご存分にお楽しみください」
ツアーガイドヒロシはそう言って頭を下げ店を出て行った。
後には農協オヤジがガチガチに緊張した面持ちで残っている。
いい年こいてまるで親に棄てられた子供のようだ。

「ということだから…45分待ってね…」
そうアスオに言い残しベックは農協オヤジの手を引いて奥へと消えていく。
「まっ…」
アスオはとっさに手を開いて腕を伸ばした。
だがその開いた手のひらは宙を泳ぎプルプルと震えるだけだった。
〈仕方ねえ…これが仕事なんだ…〉

人生で一番長い45分だった。
アスオはソファーにどっかと座っている。
前には大きなテレビが置かれ洋物ポルノが流されていたが、頭の中はベックの事でいっぱいだった。
今頃あの汚いオヤジに…と考えるとはらわたが煮えくり返りそうになる。
部屋のドアを蹴破りたいような衝動に駆られるが、彼女がそれで生計を立てている以上邪魔するわけには行かない。
「俺が清めてやらねば…」

アスオは彼女が売春婦であったことなどこれっぽちも気にしていなかった。
さっきはあまりに昼のイメージと違ったので少し戸惑ったが、今はむしろ喜びさえ覚えていた。
感じるのだ。
同類のみが分かち合える安らぎを…
これまで街でビーチで、多くの女に声をかけた。
しかし、やはりどこかに無理を感ぜずにはいられなかった。
その違和感が、彼女には無い―

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