笑顔の下の本音をさらし、心の奥底の情念をむき出しにし、意のままにならぬ世間をぼやき、たいしたことも無い日常をご報告するブログです。

オーストラリアの青い空
http://melozy.blog.fc2.com/ presented by おーあお

プロフィール


おーあお

Author:おーあお
1990年より在豪、6年シドニーに住んだ後、メルボルンへ。
嫁は英国人、息子はオージー。そして私は日本人。国籍もバラバラなら思想もバラバラ、何もかもバラバラなまとまりのない家族です。
唯一の共通点は、猫好き♥


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ワーホリの覚醒2クレイジーチャイナマン3

2012/06/28 18:00|連載小説ワーホリの覚醒2TB:1CM:0
朝の訓練が終わった後、路男磨は一人再び馬を飛ばしてズッキーニファームへ向かった。
馬の私用に関してはヒラリーにお願いした所、二つ返事で許可してくれたが、バンディッドではなく大人しい雌馬のナレルに乗り換えるように言われた。

その白馬の背に跨り大草原を斜めに突っ走ってユーカリの林を抜けアスオと再会した地点に戻ると、彼はまだせっせとズッキーニをちぎっては籠に投げ入れていた。
「アスオ、久しぶりだな」
路男磨は用水路を挟んで馬上から英語で声をかけた。
「こんな所で出会うとはな…で、何で馬なんだ?」
アスオも当たり前のように英語で返す。
路男磨はこれまでの経緯を説明した。
「ふ~ん、じゃあお前はそのミタゴン乗馬学校に寝泊りしてるのか?」
「そうだ、お前は?」
「俺はあそこに住んでいる」
アスオはズッキーニ畑の外れにある屋根の破れた小屋を指差した。
long-county-ga-zucchini.jpg

「いいとこ住んでんじゃねえか…」
と路男磨がその方を眺めていると、馬が豪快に放屁した。
「何だ馬も屁をするのか?」
アスオは真面目な顔で言う。
「当たり前じゃないか。人間と一緒さ」
「その馬、雄か雌か?」
「雌さ。お前馬のまんこって見たこと無いだろ。すげーピチッと締まってんだぜ」
「お、お前まさか犯ったのかっ!?」
アスオはさっきまでと違って興味深々と言った顔つきで立ち上がった。
目が好奇心で光輝いている。
「アホ!今見せてやるよ。下がってな」
路男磨は用水路から少し下がって加速をつけた後、馬の腹をポンッと蹴った。
馬は大きく跳ねて用水路を飛び超え、ズッキーニの隙間に着地した。
「どうだ、うまいもんだろ?」
アスオはそれには答えず、馬の後ろに回り、尻の辺りをじっと見つめている。
そしてガバッと尻尾を掴み持ち上げるとその下の性器をまじまじと見た。
「ホントだ滅茶苦茶締まってそうだ…」
そう呟いたアスオは尻尾を握ったまま膝を屈めて、特大のズッキーニを千切った。
「おい、何をする!?」
馬上の路男磨は叫んだ。
「なあに、反応を見るだけさ…」
アスオはそれをいきなりズボッと突っ込んだ。
「ブヒヒ!」
鼻を震わせて驚いた馬は後足でアスオの腹を思いっきり蹴った。
彼は3メーターくらい飛んで背中からズッキーニの上に落ちた。
「ぐぅおおおお……ものすごくいてえぇ…」
倒れたアスオは脇腹を押さえ芋虫のように転がっている。
「馬鹿なことするからだ…」
路男磨は馬上から冷たく言ったが、彼のこういう所が実は結構気に入っていた。
「ところでよ、お前白人の彼女できたの?」
「きくな…」
アスオは腹を押さえたまま言った。
「麗蘭…今何してるか知ってるか?」
「さあな、男とはめくるってるんじゃないか?」
「見たのか!?」
路男磨の声がやや上ずった。
「いや、でもあれほどの美人だからな。彼氏がいないほうがおかしいぜ」

路男磨は馬から降りて、アスオの横に座った。
土の熱で尻が燃える様に感じた。
「みんな何してるんだろうな?」
「みんなって英語学校のカス共か?」
「偉そうなこと言うなよ。望詩とかいい子だったぜ」
と路男磨はズッキーニ畑を見渡した。
遠くでもアジア人らしき男がマシーンのようにズッキーニを千切っている。
「物好きな…あの妖怪とやったのか?」
アスオはさっき馬に突っ込んだ特大ズッキーニをポキッと生のママかじった。
「お前だったらさ、綺麗で一緒にいて疲れる子と、ブスで一緒にいて疲れない子とどっちがいい?」
アスオは口を大きくあけて太陽に晒し、馬鹿にしたように鼻糞をほじった。
「麗蘭は疲れる女じゃないぜ。お前が勝手に疲れてるのさ―」
「つまり綺麗な方を取れと?」
「綺麗な方じゃねえ。麗蘭を取れと言っている―」
アスオは最後の一言は意味ありげに路男磨の目を見ながら言った。
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ボロボロの足、腱炎、石灰化、そして骨棘 その二

2012/06/26 22:46|医療関連TB:1CM:4
私は以前腱炎と石灰化で疼く足に注射打ってきました の記事を打ったが、その後足は小康状態を保っていた。

しかし―、
「ぬううううう…」
またしても右の踵が痛み出したのだ!
もう痛くて痛くて歩けない―ほどではないが、長距離歩くと疼く。
だが、どうも疼き方がそれまでとは違う。
そこでまた超音波検査すると腱炎は治まっているが代わりに骨棘(“こっきょく”とか読むらしいけど“ほねとげ”でいいんじゃないの。分かり易くて)が伸びているとの結果が出た。

「マジ…」
右かかと上部に7mm。
文字通り軟骨から隆起した棘である。
これで石灰化とあわせてダブル、腱炎が起こればトリプルで私の右足は苦しめられるのだ…。
なんと可哀想なワシ…もう二度と100M全力疾走したり、ベリーロールで高飛びしたり、反復横跳びしたり出来なくなるのか…。

医者が言うに、原因は過剰負荷、老化と考えられているがはっきりとは分かっていない。ヒールスパーといって、足裏踵部に多いが、関節部、基本的に体のどこにでも現れるらしい。
効果的な治療法は無く、ステロイド注射と消炎剤で炎症を抑えつつ落ち着くのを待つ―というのが一般的。
それでも効果が無い場合は除去手術だが、切除しても大抵直ぐに再生するから普通は切らない。
通常3ヶ月から3年で落ち着き痛みも消えるとのことだが、ウチの嫁は5年間苦しめられた。

―と言う事で私はまたコーチゾン注射をうつことになった。
医者は前の所は高いからと今度は別なレディオロジー(放射線医療センター)を紹介した。
場所はキーラーイースト。
ミリアラショッピングセンターの中にある。
P4171427.jpg

前回ニドリーのレディオロジーは$150であったが、今回はなんとま$15。
$150の内$90はメディケア(国民保険)で返って来るから$60としても今回はその四分の一だ。
「何なんじゃその差は?」
と思いつつULTRASOUND1と書かれた部屋に入った。
P4241522.jpg

ドクターは怪しげな中年インド人女性だった。
一応患部を超音波で見たが、前回30分かかったのが今回は5分で注射をブスッと刺して終わった。
「痛みが引かなかったらまた来なさい」
とそのインド人ドクターは言う。
「何度でも打っていいんですか?副作用で骨が弱くなると聞いたんですけど…」
「100発も打てばね。年3発まではノープロブレム!」
と彼女は軽く言って部屋を出て行った。
なんか随分とテキトーな感じがしたよ。

しかし、その後痛みは引いている。
値段は四分の一でテキトーでも、注射液は同じ。従って効果も同じだったようだ。

ところで今、私はあごの付け根が痛い。
欠伸をするとかなり痛く、飯はおちょぼ口で食っている。
ボルタレンを飲むと随分楽にはなるが…。
もしや…骨棘が顔にも…。

v34n6p5_02.jpg

ボロボロの足、腱炎、石灰化、そして骨棘 その一

2012/06/25 23:10|医療関連TB:1CM:0
「痛え!超いてえよぉ~!」
しかし私はその痛みを唇を噛んで堪え、家族の前では何事も無いようににこやかに暮らす。
〈家族に心配はかけられないぞ…〉
ああ、私はなんと立派な人間なのだろう。
まるで三国志の関羽雲長のようだ。

彼は…確か、肘に毒矢が当たって骨が腐りだし、その腐った部分をガリガリ削る手術中も平然と碁を打っていた―と「んなあほな」と思うくだりのやたらに多い吉川英冶氏の『三国志』に書かれていた…と記憶していたのだが、自信がなかったのでグーグルで調べてみると…

上から二番目にこんなんがいっぱい出てきたよ。
19074.jpg

関羽とは髯面の巨大漢のはずだが…このパンツ丸出しの女子高生も関羽雲長というのだろうか?
今の日本で関羽雲長といえばまず彼女なのだろうか?
私は彼女について全く何も知らない…もちろん調べる気も無い。
ただ多分三国志の関羽雲長と同姓同名なのだろうと推察するのみだ。

だとして…何故彼女は関羽雲長と命名されたのか?
これでは良い子のみんなが「三国志」の勉強をしていると上の画像に当たってしまう。
別にパンツくらいいいじゃないか…とは思うよ。
思うけど…やはり勉強の邪魔になってしまうのではないかな?

例えばさ、
「徳川家康」
のタイトルでエロDVDを売り出したら?
徳川家康の勉強をしている人はみんなそのエロDVDを見る事になってしまう。
やはり登場人物、タイトルは画像にマッチすべきではないかなあ…とふと思ったよ。
「あ、でも昔、卑弥呼ってAV女優いたな…」
そう考えるともう手遅れか…。
日本ってさ、モザイクさえなければ素晴らしい国だと思うよ。

で、何の話でしたっけ?
あ、そうそう足の話!
続きは明日かあさって書くよ。

いなくて良かったメガウォンバット

2012/06/23 23:51|豪の動物TB:1CM:6
ウォンバットって可愛いんだよな。
動物園なんかで見るとついつい抱っこしたくなっちゃうよなー。
この女の人みたいにさ。
(やけに軽そうだよな…殆ど熊なのに…)
851one_250.jpg

山道を車で走ってると時々出てくるんだ。
ちょこちょこっと歩く姿に愛嬌があってさ、目の前に現れると危なくても超急ブレーキ。
本当はやっちゃ駄目なんだけど、轢きたくないからね。
でも…実は轢いた事があるんだ…。
あれはちょうど今頃、スキー場へ向かう寒い朝の山道だっよ。
「ボコン」
思いっきり吹っ飛ばしちゃってさ、2メーターくらい離れたところにドサッと着地したんだ。
「しまったあ…」
と思ってすぐ車を止めて見に行ったんだけどさ、なんと、何事もなかったように歩き去ったよ。
こんな小さいのだったけどね。
wombat-pic.jpg
奴らカンガルーと同じで皮が分厚いんだろうな。
バンパーは思いっきり凹んだけどね。
でもバンパーくらいいいんだぁ…。
ウォンバットちゃんが生きていてくれたら…。

でもさ、昨日『メガウォンバットの墓場クイーンズランド州で発見!』ってニュースがあったのよ。
何でも10万から20万年前のものらしいんだ。
へえ~ウォンバットってそんな昔からいたんだ…って写真見るとさ、
「え?」


010413-australia-science-paleontology-fossil.jpg

体重最大2.3トンらしいぜ。
抱っこできねーじゃん。

それに、こんなん山の中にウジャウジャいたらスキー行けねえよな…。

目の前に出てきたら、多分撃っちまうよな…。

「ウォンバットちゃん…」って近寄れないよな…。

やっぱ外見って大切だなあ。

メガウォンバット記事
http://bigpondnews.com/articles/OddSpot/2012/06/22/Giant_Wombat_graveyard_found_in_QLD_763747.

ワーホリの覚醒2クレイジーチャイナマン2

2012/06/21 17:57|連載小説ワーホリの覚醒2TB:1CM:0
その日は朝から林の中を駆けさせていた。
春とは言え強烈な日差しは梢が遮ってくれているが気温は高く、少し走ると馬も人も首筋に汗が浮いた。
ユーカリや松の疎らに生えた林には馬一頭分の樵道が続いている。
そこを一列縦隊になって走るのだが、スピードは速くてもキャンターで、ギャロップの好きな路男磨とクレイグには物足りないものだった。

林乗りの場合生徒は二チームに別れ、腕の悪い組にはオリバーともう一人の教官が付き、腕のいい組はヒラリーが先頭を走りクレイグが最後尾を走る。
クレイグは背が高いからジョッキーには成れないが、運動神経は抜群で乗馬は誰よりも上手く彼のみは一度も落馬していない。
路男磨は10回ほど落馬したがそれでも腕のいい組に属し、最近では元レースホースに乗らされる事もあった。
元競走馬は引退したとは言え体格もよく、パワーもバネも普通の馬とは桁違いで、ジョッキーを目指す4人とクレイグ、路男磨の六人のみが交代で乗らされていた。

今日も路男磨はバンディッドという大柄な黒毛の元競走馬に跨っていた。
油断をすると振り落とされるが、その代わり乗り心地は最高に良くロールスロイスとも呼ばれている。
路男磨は後ろから二番目を走るのが常だった。
すぐ後ろには同じく栗毛の競走馬に乗ったクレイグが続いている。
「おい…」
と後ろで彼の声がした。いつもの事で、それを合図に路男磨は手綱を引き馬の歩みを止める。
目の高さに松の枝が伸びていて、その枝を折りサドルの鐙をジョッキーのように高く上げる。
暫く待って前が見えなくなってから馬に松の枝で一鞭あて、思いっきりギャロップをかけるのが彼ら二人の乗り方だった。
鬣に顔を伏せるようにして木の枝を避け、倒木を飛び、小川を跳ねる。
小川はエマとザリガニ釣りに行った天然用水路に繋がり、合流点から下流は水量がグッと増えて、その向こう側に青々としたズッキーニ畑が見渡す限りに広がっていた。

そのズッキーニ畑の対岸に縦隊の先頭が差し掛かった辺りで何やら列が乱れているのが見える―。
馬のいななきが聞こえ数頭の馬が後ろ足で二本立ちになっている。
「何事か?」
路男磨とクレイグは馬を飛ばして集団に近付いた。
「キチガイだ!クレイジーチャイナマンがいる!」
生徒達は口々にそう叫んでいた。
その生徒達に向かって緑のズッキーニがマシンガンのように投げつけられていた。

何でも生徒の一人がからかい気味に「ズッキーニくれ」と言った所、この始末になったという。
「おるぁぁ、いくらでも食え!死ぬまで食え!」
背の低いアジア人は叫び声と共にズッキーニをちぎっては投げ、ちぎっては投げしている。
確かに常人ではない。
だが、路男磨はその声に聞き覚えがありすぎるほどにあった。
「アスオ…」
彼は麦藁帽子を被り、真っ黒に日焼けし、そのせいか顔は一段と醜怪に見えた。
馬上の集団はズッキーニを避けつつも、その彼を珍獣のように見物している。
後ろからは「ガハハハハ…」とクレイグの大爆笑が聞こえた。
路男磨は馬を集団の前に移動させ天然用水路のバンクに立たせた。
その彼の胸にズッキーニが直撃した時、向うも路男磨に気付いた。
クレイジーチャイナマンは投げるのをやめた。
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フェアファックスの落日、新聞の無くなる日…

2012/06/20 10:00|オーストラリアのニュースTB:1CM:0
フェアファックス メディア社 は豪最大の多様メディア会社の一つである。
同社グループは新聞、雑誌、ラジオ、デジタル放送等多岐に渡る出版放送事業を豪とNZに展開する。
フェアファックス メディア社はジョン フェアファックス とその息子達に代表されるフェアファックス家によって設立されたが、1990年12月に同家族は社の支配権を失った。
現在、社の会長はロジャー コーベット、社長はグレッグ ヘイウッドである。
2008年5月フェアファックス メディアの市場価値はA$5ビリオンであった。
しかし2006年以降新聞読者が減少し、以来同社の株価は2007年以来60%以上下落、2011年9月で市場価値はA$2ビリオン以下に減少、さらに2012年六月にはその85%まで落ち込み、19日現在の市場価値はA$1.4ビリオンとなっている。
同社グループの筆頭株主は世界一富裕な女性であるジーナ ラインハートであり、彼女はベル ポッター 証券を通して同社株式を19.99%まで獲得した。数字は非買収で所有できる最大の株式数であり、それ以上獲得する場合、氏は買収オファーしなければならない。
2012年6月18日、フェアファックス メディア社は1900人の人員削減並びに、都市部主要紙エイジ、シドニーモーニングヘラルドのサイト有料化を発表した。
また新聞紙は現在のブロードシートと呼ばれる大型サイズから2013年3月にはタブロイドサイズに縮小され、NSW州のチュロラ、VIC州のタラマリン印刷工場は何れも閉鎖される。
同社は広告収入の減少により上記改革を余儀なくされ、3年間で年間$235ミリオンの経費削減を見込んでいる。

以上、以下ウィキ抜粋の直訳でさあ。
Fairfax Media Limited is one of Australia's largest diversified media companies. The group's operations include newspapers, magazines, radio and digital media operating in Australia and New Zealand. Fairfax Media was founded by the Fairfax family as John Fairfax and Sons, later to becomeJohn Fairfax Holdings. However, the family lost control of the company in December 1990. The group's Chairman is Roger Corbett and the Chief Executive Officer is Greg Hywood.[2] As of May 2008 Fairfax Media had a market capitalisation of over A$5 billion.[3] The number of printed edition readers has fallen since at least 2006 and the groups stock-price has declined by more than 60 percent since 2007, to less than A$2 billion by September 2011, and by 85 percent at June 2012.[4]
The group's majority owner (with >16% of shares) is Gina Rinehart, the world's wealthiest woman, who has appointed Bell Potter Brokerage to increase her total share to 19.99%, the maximum allowed before she must make a takeover offer.[5]
On June 18, 2012, Fairfax Media announced it would cut 1900 staff and erect paywalls around the websites of its two main metropolitan newspapers[6], The Sydney Morning Herald and The Age. It also announced it was shifting to "compact" or tabloid-sized editions of the broadsheet newspapers from March 2013, and that its two printing facilities at Chullora and Tullamarine would close.[7]
The changes, prompted by shrinking advertising revenue, were expected to generate $235 million in annual savings over three years.


この上の文は、非常に解りやすく書かれている上に無駄が無いから載せた。
ここ二三日、フェアファックス社の人員削減とラインハート氏の買収が取り沙汰されているが、まとめると上の内容になる。
下のフェアファックス関連記事を暇な方は見ていただければわかるが、新聞記事はやたらと長ったらしい。
だから誰も読む気がせんのじゃわ―と思いまさあ。

しかしやっとエイジやSMHもあのでっかいサイズやめる気になったんですね~。
時既に遅し―とも言われてますが、今までよくまーあの馬鹿馬鹿しさに気付かなかったもんだ…ブンヤも賢そうに見えて意外とアホなんですね。
あのサイズはね、日本の新聞と同じようなもんだと思うんですが、電車の中で座って読む時に読みにくいんですよ。
折ればいいではないか―といわれるかもしれないが折ったりしてるとバラバラになるし折って開いてまた折ってとめんどーくさい。
利点といえば、隣に美人が座っている時、「このままでは世界経済は駄目だ…」とか難しい顔で呟きながら、思いっきり紙面を開いて白々しくおっぱいを触る、それと壁にペンキを塗る時の床敷き、それくらいではないですかな。

でも…紙を小さくしたくらいじゃな…ま、将来的には印刷版は無くしてオンラインのみ―とも言われてるけどそれも有料ですか?
感心しませんな。
第一、金を取れるだけの内容にできるのかな?
みんなタダだから見るのであって金取るとなったら誰も見ないんじゃないかな…。
例えば私のブログを有料にしたら誰がアクセスするだろう。
絶対ゼロじゃわ。
「今日から有料で~す。お支払いはペイパルかカードで!」
な~んて、「誰が見てやるものか!」と思うでしょ。
レベルは大きく違うが多分同じような事になるんじゃないすかね。

そもそも、ニュースなんて国営放送が流すし、既にヤフーはじめ無料ニュースサイトが腐るほどある上に、ツイッターにフェイスブック、ブログにユーチューブ、金を取れるほどの特ダネなんて早々転がっているとは思えませんがね…。
それにね、私はニュースを流して金を取ろうという考え自体が古くて傲慢だと思うんですよ。
やはり表の世界の人間の思考ですな、ネットは裏の世界、つまり本音本能の世界である事をお分かりで無い。
人は昼の表の顔を捨て夜モニターの前で本音を、時には下半身を曝け出すのです!
メインはそれら秘めたる欲望を満たせるサイトであり、一般ニュースなんてーのは所詮ついでなのですよ。

考えても見よ!
その欲望の象徴たるエロサイトの写真、動画が無料なのだぞ!
あのエロ動画を一本丸々高画質で流しまくっている素晴らしいサイト達でさえタダで見れるのだ。しかも毎日せっせと更新している!!
あなた方の書く、世間体を考慮した、面白くも無く、気持ちよくもならない記事が、それに勝てるとお思いか!?

謙虚に考えてみる事ですな。
メディア栄光の時代はもう終わったのだよ…。

って、日本語で書いてどないすんねん?
英語の記事を日本語でこき下ろし、日本語の分からない人達に日本語で語りかける…。
私は一体なんなのでしょう?

フェアファックス関連記事
http://www.theage.com.au/business/investors-bet-against-fairfax-takeover-20120619-20ln2.html
http://www.theage.com.au/business/fairfax-to-shed-1900-staff-erect-paywalls-20120618-20ix1.html#poll
ウィキ
http://en.wikipedia.org/wiki/Fairfax_Media

メルボルンで地震!?

2012/06/19 21:14|メルボルンライフTB:1CM:4
今日20時54分。
メルボルン北地区にあるワシの家が揺れたぞ。
30秒くらいかな…。
メルボルンに住んで16年。
初めて揺れを感じた。
わしの家はレンガ造りといえばカッコイイが、ひび割れだらけでね、でっかいのが来たら間違いなく死ぬ。
耐震加工なんて絶対ありえない。
震度5で十中八九死ぬ。

もしこのブログが止まったら「オー青は死んだ」とゆーことでしょうな。
あいつも成す事も無く、ブログでぼやくだけで逝ってしまったなあ。
ご愁傷様です。



いやあ、しかし早いですね、今21時54分。
もうメジャーニュースサイトも記事にしてますわ。
でもそれよりも早く地震直後にはツイッターでナンバーワントピックになっていたそうです。
そりゃ紙新聞がつぶれる訳ですわな…。

震源はビクトリア州東域 モエ 南西10Km。 マグニチュード5.2と下の記事には書いてますが訂正されてとABCテレビは5.3と伝えています。
過去109年で最大とのことですが被害はでてないようです。
日本ではこの程度毎日起こってるぞ…とも言ってましたわ。
http://www.news.com.au/national/strong-tremors-rock-victoria/story-e6frfkvr-1226401631728

首実検

2012/06/18 23:13|メルボルンライフTB:1CM:6
この間、嫁の手製ジュエリーを届けにキューと言う地区に行ったんですよ。
ここには嫁の作る重くて長いジュエリーをご贔屓にしてくれている上客がいましてね。

PB290300.jpg

PB290324.jpg

ま、上のようなクリスタルとかチェコ製のガラスやらで作った、見るからに肩の凝りそうなやつですな。
その方はこーゆーのがいいらしいですわ。

で、私は宝石の話なんて全然わからないから、嫁を残して近くをフラフラと歩くわけですよ。
そしたら図書館がありましてね、
「あ、ここで新聞でも読んで暇をつぶそう」
と入ろうとして入り口の逆を見ると…
IMG_3079.jpg

こんなんが私を見ていたんですよ。
ギョッとしましてね。
「なんじゃこのキモイ首は…偉いんか!?悪いんか!?」
と思いつつ近づいていったんですよ。
で、碑文を読んでみると、なんと豪史上最長の18年間首相を務めたサー ロバート メンジース と書いてあるではありませんか。
しかも寄贈は史上最高の大蔵大臣といわれた ピーター コステロ となっている。
なんとケチなピーター!
「18年も努めて首だけかい…おぬしも浮かばれんのう…」
と思わず首に声をかけてしまったよ。

しかし…いったいどんなセンスしてんだろーな。
あなたがもし18年も首相して、こんなんにされたら嬉しい?
せめて腰から上くらいつけたれや。

低貯蓄な豪人

2012/06/16 01:46|オーストラリアのニュースTB:1CM:0
今日のニュースに
『豪人の低貯蓄、無収入、500万人以上が一月持たず』
という記事があった。
なんでも18歳から65歳までの労働者46%の貯蓄は生活費四週間分以下であり、失職すると一ヶ月も持ち堪えられないという。
46%の内訳は貯蓄ゼロ20%、二週間分13%、四週間分13%であるらしい。
しかも貯蓄ゼロ20%の半分は収入より支出の方が多い赤字家計である―みたいなことが書いてあった。

豪の人口は約2300万人であるから500万人といえば約22%にあたる。
馬鹿にならない数だし扶養家族も含めればその率はさらに高くなる。
中には本当に苦労なさっている方もいるだろう。
どんなに切り詰めても光熱費や食費に消えていく―。
加えて子供の学費、車の修理代、夫婦揃ってインフルエンザ、それが治ったと思ったらガン…。
「ああ、我が家に未来はあるのか…」
そのお気持ちよく分かりますぞ…。
でも早まったことをする必要はありません。
そんな時豪にはセンターリンクと言う生活保護センターがあります。
にっちもさっちも行かなくなった場合ここに駆け込めば書類はややこしいけど最低限生きていくだけのお金はもらえるのです。

「どうです、素晴らしい国でしょ!」
だから誰も貯蓄など気せず外食に海外旅行とエンジョイできるのです。
ははははは…アホが…。


豪人低貯蓄記事
http://www.news.com.au/money/cost-of-living/struggling-families-unable-to-save/story-fnagkbpv-1226396258353

ワーホリの覚醒2クレイジーチャイナマン1

2012/06/14 17:54|連載小説ワーホリの覚醒2TB:1CM:0
一ヶ月が過ぎた。
乗馬学校の朝は起床六時と早い。
朝寝坊はオリバーが電気スティックで叩き起こし、みんな適当にコーンフレークやらトーストやらで朝食をとる。
食堂の台所側の壁には大きく“Boss is always right”と書かれた紙が貼られ、その下には “If You think Boss is wrong see above”と貼られていた。
それを見ながらクレイグが
「ファーック」
と眠そうに目をこすりながら路男磨の隣に座る。
それが朝の習慣になっている。
彼は路男磨がどんなに体を揺すっても起きず、電気ショックで目を覚ますのが習慣になっていた。
そのせいで朝はいつも機嫌が悪い。

朝食の後オンボロバスで五分離れた牧場へ向かう。
元々30人いた生徒は20人まで減っていた。
そのお陰で最初は坂道は止まりそうになっていたバスも今は軽快に走っている。
残っているのは男子が13人、女子が7人。
脱落者は全て男子だった。
その殆どは落馬の回数が多すぎて、オリバーが危険と判断して退校させたが、中には厳しすぎるとか、面白くないという理由で去っていった者もいた。
路男磨はここが厳しいとはこれっぽちも思わなかった。
中高の部活よりは遥かに楽でトレーニング内容も合理的だった。
勿論、面白くないなんてことはない。
だから不平不満を並べて去っていくオージーを見ては
「忍耐のかけらも無い連中……」
と半ば呆れる面持ちで見送った。
晴れれば大草原を駆け、雨ならば校舎で講義。
路男磨にとっては願っても無い環境が続いていた。

下界は春たけなわとはいえサザンハイランドの朝は寒く、辺りは白い霜で覆われていた。
朝靄の漂う牧場に着くとまずヒラリーが調教用の長い鞭で「パーンッパーンッ」と地面を叩く。
その音は野山一面に響き渡り、それに呼応して広大な草原に放し飼いにされている30頭余りの馬がいっせいにドドドドと蹄を鳴らし、柵の中に入ってくる。
その馬達の横にヘイと呼ばれる干草を四角に固めた餌を投げ、頭にホールターをかけ丸太の柵に繋ぐ。
馬たちは慣れたもので嫌がりもせず旨そうに干草を食う。
その間に路男磨達生徒が背にブラシをかけ、蹄の間に詰まった土をペッグで落としてやるのが朝一番の仕事だった。

「おはようロオマ」
と上から降ってくる声に顔を上げるとそこには3歳のサラブレッドに乗ったヒラリーがいる。
彼女は何故か路男磨だけに声をかけ草原に走り出していく。
今朝だけでなく毎朝そうだった。
他の生徒は完全に無視されていたが、それは路男磨が金を払って滞在しているゲスト待遇ということで納得し、誰もそれ以上の詮索はしなかった。
大草原に出た彼女は最初歩かせ、次にトロッティング、キャンター、ギャロップと徐々にペースを上げ、競馬場と同じ楕円形を描いて馬を駆けさせていく。
その馬の鬣とヒラリーの赤いポニーテールが風に流れる時、男達は手を止め柵に寄りかかって煙草に火をつけるのである。
暁の朝靄の中、尻を高く上げて駆ける彼女の乗馬姿は美しくセクシーで、男達の憧れの的となっていた。

ここには他にも若いサラブレッドがいてオリバーともう一人の教官はそれら競走馬の卵を外で走らせたりトレッドミルにかけたりしてトレーニングしていく。
その間に、空になっている厩を掃除するのは路男磨達の仕事だった。
馬房に入るとまず尿で湿った藁を新しいものに取り替える。
次に、コロコロと転がった糞を手で拾って大きな籠に入れる。
最初は「糞を手で!?」と大いに抵抗があり、ヒラリーは「ロオマはしなくていよ」と言ってくれたが、「When in Rome Roma does the Romans do*」
と答えて、皆と同じように毎朝馬糞拾いをやっている。
そういった路男磨の態度が好感を与えているのかどうか、入校以来ヒラリーは、路男磨と目が合うとえもいわれぬ微笑を見せ、時には彼の担当の馬房のみ手伝ってくれることがあった。
最初は「こんな美人が糞拾い…」と不思議な気がしたが、一緒にコロコロした糞を拾っていると仲間としての連帯感が生まれ、歳が同じなせいか話も弾んだ。
彼女は既婚ではあるが路男磨と同じ19歳だった。
ところが彼女の夫であるオリバーは53歳である。
年齢差34歳というすさまじい夫婦だが、傍目には仲はいいように見えた。

今日も路男磨が糞拾いをしていると、担当馬の調教を終えたヒラリーが馬房に入ってきた。
「ロオマは仕事が丁寧ね。さすがは日本人ってところかしら…」
と彼の隣に接近してしゃがみこんだ。
この日ヒラリーはV字に胸の開いたTシャツ一枚を着ているだけだった。
「寒くないの?」
と横を向いた路男磨の目にどーんとはちきれんばかりの胸の谷間が迫った。
彼女は背は低いがよく締まった体つきで胸とお尻がミサイルのように飛び出している。
「ううん、暑いくらいよ。夏がそこまできてるのね…」
「俺はまだ少し寒いな…」
「私、体温高いの。平均37.2度だから…触ってみる?」
と彼女は路男磨の手首を握った。
「いいよ、手汚いし…」
路男磨は手を解こうとする。
「手の甲で触ってみて…」
彼女は握っている手に力を入れ路男磨の手の甲を首の下のきわどい所に両手で抱きしめるように当てた。
「熱い…」
「でしょう、ロオマは?」
と彼女はまだ汚れてない手でロオマの襟元からシャツの中に手を入れた。
「冷たい…」
と言いつつ、手のひらでロオマの胸の辺りをさわさわと撫でている。
「俺、平均36.2度だから…」
と少し迷惑そうに彼女の手を引き抜こうとしたが、彼女はそれに逆らってグッと手を臍の辺りまで差し込んだ。
「あら、この辺は温かいわね…」
「ちょっと―」
と今度は強引に彼女の手を服の中から抜いた。


「おーいロオマ、スモーコーにしようぜ」
馬房の外でクレイグの声がした。
馬房は木の板で馬の顔の高さまで囲われているが彼は背が高いから額より上がその上に覗いていた。
「クレイグ!あなたちゃんと掃除したの!」
ヒラリーは教官の顔に戻って怒鳴った。
彼女もオリバーもはねっかえりで言う事を聞かないクレイグには厳しい。
「ああ、したぜ」
「嘘、あなたの掃除はいつもハーフジョブなのよ。昨日も濡れた藁がそのままになってたわよ」
「俺が替えたすぐ後に馬がしょんべんしたんだよ」
「嘘おっしゃい、今からチェックするわ」
ときつい声で言ったヒラリーは路男磨のほうを振り返り、全く別人の表情でウインクして馬房を出て行った。
「フーッ」
と路男磨は大きく深呼吸した。
最近ヒラリーは路男磨が一人な時を見つけては話しかけてくる。
彼女には三つの顔があった。
人妻、教官、そして19歳の女の子であり、その第三の顔は路男磨に対してのみ見せるものだった。

*When in Rome do as the Romans do:郷に入りては郷に従え。

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冬は辛いよ、哀愁のドラ猫ベニー  

2012/06/12 23:10|ウチの猫TB:0CM:2
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俺よぉ、捨てられちまってよ…。
以来いいことなんて何もねえ、ちょーむかつくぜ。
ホームレスになるとよ、冬がつれーんだ。
特にメルボルンの冬の夜はよ、髭も凍っちまうぜ。

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今夜も寒くなりそうだな…。
ああ熊みてーに冬眠してーな。
俺さ、顔は良く似てるって言われるけど…熊じゃねえんだよ。

あ、黒いのがでてきやがった。
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隠れねーとな…あいつ縄張りうるせえんだ…。
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その夜…ベニーの予想通りメルボルンはこの冬一番の寒さとなった。


飼い猫は家の中の暖かい部屋でごろ寝。
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そしてドラ猫ベニーは…軒下のクッションの上にいた。
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畜生、あいつらいい御身分だな。
俺だって昔は…。
ドラ→ペットは楽だけどペット→ドラはきついぜ。
若い時の苦労は買ってでもしろよ。

さすがに寒かったんだろうな、いつもなら私の顔を見たらダッシュで逃げるのに昨夜は逃げなかったよ。

下のサイトで見ると気温は4度まで下がったようだけど、乾燥しているせいかそれよりも遥かに低く感じられた。
今年のメルボルンの冬は寒いですよ。

http://www.timeanddate.com/weather/australia/melbourne/historic

ワーホリの覚醒2オペア(Au Pair)2

2012/06/09 20:09|連載小説ワーホリの覚醒2TB:1CM:0
アンドニオは、朝早く出勤し帰りは5時過ぎ、近くの精肉工場で週六日働いている。
望詩の仕事は炊事洗濯掃除に子供の送迎、但し「料理できる?」と確認した割に料理は全てアンドニオがした。
多分料理すらできない者は使い物にならないと思って聞いたのだろう。
望詩に料理をさせないのは仕事量の多い彼女を気遣っての事ではなく「信用できない」というのが主な理由のようだった。
彼女の料理はマズイとまでは思わなかったがいつも似たようなもので、カチカチのパンとオリーブが常に出てきた。
米もドルマデスとかいってたまに葡萄の葉に巻いたものがでてくるが望詩の口に合うものではなかった。
自由時間は昼下がりの2時間ほどと夜子供が寝てから少しの間のみで、子供が起きている間は彼らの相手をさせられた。
日曜日だけは一応休みであるが、食後の洗い物くらいは当然やらされる。

二週間が過ぎた。
だが給料なるものは一銭ももらっていない。
望詩もその事は聞かなかったしアンドニオもその事には一切触れなかった。
聞かないというより、聞ける隙をアンドニオは与えなかった。
その代わり、仕事はガンガン押し付けてきた。

日曜日、給料の無い望詩は出かけたところで遊ぶ金が無いので家にいると、
「今日はいい天気だから芝刈りをしましょう」
とアンドニオが言う。
やりたくは無かったが断る理由も無いので「いいですよ」と頷くと、彼女は錆びた鎌を望詩に握らせて自分は二人の子供を連れてさっさとどこかに出かけていった。
「“ましょう”って言ったじゃないの!」
望詩は当然彼女も一緒にするものと思っていたし、ちゃんとした芝刈り機もあると思っていた。
庭は狭いが草ぼうぼうで硬い棘棘のミルクグラスは腰くらいまで伸びていた。
刈っても刈ってもなかなかはかどらないし、犬の糞がそこらじゅうにあってそれに鎌の先が当たると強烈な匂いがした。
「アアもう嫌になっちゃう、やめちゃおうかしら…」
と嘆いてみるが、後の事ことを考えて結局続ける事にする。
この家を出るとなるとまた住む所と仕事を探さなければならず、もし仕事が見付からなければ日本に帰らざるをえない。
「完全に足元見られてる…そうか、だから顔のこと…ううんあたしは見る人が見れば可愛いのよお!」
もう日本語でヤケクソに叫び、錆びた鎌をブンブン振り回した。
すると、スパッと鎌刃の部分が飛んで望詩の手には柄の部分だけが残った。
「ヒュンヒュンヒュン…」
太陽にキラキラと反射し回転しながら飛んでいくその鎌刃はやがて側で寝ていた犬の背中にグサッと落下した。
「ゲ…」
犬は「何が起こったの?」といった顔つきで彼女を見つめている。
が、次の瞬間ギャンと吼え大きく飛び跳ねた。
「キャー、オリュンポスが、オリュンポスがああああ」
彼女は慌てて駆け寄り、暴れる犬を押さえて鎌を抜き取った。
「ぴゅーっ」
血が噴水のように噴出した。
「オ、マイゴッ…」
走って家の中に入り、救急箱を持ってくると中から消毒液と包帯を取り出した。
オリュンポスの首を股で挟み消毒液を傷口にポトリと落とし、包帯をグルグルと巻く。
「ギュワン」
と犬は暴れたが望詩は渾身の力をこめて押さえつけ何重にも包帯を巻いた。
慣れてないので見た目は褌のようだが血止めの効果はあるはずだ。


望詩は憂鬱だった。
「犬のこと言ったらアンドニオ怒るだろうな…」
と思いながら彼女が帰ってくるのを待っている。
だが、ここの家族がこの犬を可愛がっているとは到底思えなかった。
茶色い間抜け面の犬は近くで見るとアバラが浮き出て痩せこけている。
餌はアンドニオが与えているが、いつも残り物か酷い時はカビが生えた物で、ろくな物でないのは知っている。
ここの二人の子供は、あまり庭に出てくることは無く一度も犬と遊んでいるのを見たことが無いが、数度、空き缶を投げつけているのは見たことがあった。
しかし…それでもやっぱり怒るだろうな―と望詩は犬の背を撫でながら思った。

夕刻アンドニオは二人の子供とともに帰ってきた。
「あのー実は…」
と勇気を奮い起こして彼女に事の経緯を話した。
ただ鎌を振り回していたとは言わず、頑固な草を刈るときに強く引くと勢い余って刃の部分が飛んでいったと苦しい言い訳をした。
「あ、そう。で、死んだの?」
彼女は肥満体をどっかと椅子の上に降ろし、無感情な顔でいった。
「いえ、だから包帯巻いたって―」
「あなた、誰の許可を得て包帯使ってんのよ」
「でも、オリュンポスが血を流して…」
「犬になんて包帯使うんじゃないよ。もったいない」
「でも…」
「ほっときゃよかったのよ。あんな役立たずの馬鹿犬。早く死ねばいいのよ」
「……」
獣医に連れて行ったほうが…と言おうとしていたが、その言葉をグッと飲み込んだ。
そう言ったところで連れて行かないのは明白だった。
二週間前に入居して以来の悪印象はこの一言でさらに決定的なものとなった。

〈ああ、とんでもない家に来ちゃったな…〉
後悔した。
もう今夜にでも出て行こうかと思ったが、自分の不注意で傷つけてしまったオリュンポスの事が気がかりだった。
彼女はこれまで一度も犬を飼った事は無いが、家族に虐められ、残飯のみ与えられているあの犬を何故か放って置けないような気がした。
〈犬の傷がいえるまでは我慢しよう…〉
そう思い、外へ出て犬の所まで歩いて行き頭を撫でた後、自分の1畳の物置に引取って眠った。

首輪のついたドラ猫ベニー

2012/06/07 18:10|ウチの猫TB:1CM:0
♫お魚くわえたドラ猫、おおかっけて~裸足でかけてく愉快なサザエさん~♫

というテーマソングがあるが、わたしは子供の頃―
たかが魚一匹で…愉快じゃなくてケチだろ…。
しかもいい歳こいて裸足でおいかけていくとは節操の無いオバハンやなあクソサザエとは!
―と思いながら毎週日曜の夜に見ていたのだが、うちの家にもまた新たなドラ猫が住み着いている。

彼の名はベニーと命名の得意な嫁が名付けた。
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私はサザエのように残酷ではないからもちろん追っかけたりしないが、かつてトービィーと言う野良猫を可愛がるあまり、それ以前からいた二匹の飼い猫の様子がおかしくなってしまって結局そのトービィーと言う猫を手放すハメになってしまった。
だからそれと同じ轍はふむまいとベニーを見つけたら「あっち行け!」と怒鳴りつけはする。
だが猫は敏感である。
私の声音の中の僅かな憐憫を感じ取り、「このおっさん本気や無いな」と舐めてかかり毎晩のように猫用の小窓から入り込んできてはウチの二匹の飼猫の餌を食い漁る。
それが二週間ほど続き、対策として嫁はそれまで台所に置いてあった餌を彼女の部屋に移した。
もう来ないだろう―と思っているとその動かした次の夜台所のゴミ箱がひっくり返され、前夜の残飯が台所の床にぶちまかれていた。
そこでサザエなら激怒してそのドラ猫を殺そうとするかもしれない。
だが私は彼女のように出刃包丁片手に裸足で追討なんて真似はできない。
「おお可哀想に、そんなにも飢えているのか…」
と試しにあの野良猫トービィーでさえ舌もつけなかったALDIという怪しいスーパーで買ってきたキャットフードをバックデッキに置いておいた。

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するとその次の日には綺麗さっぱりとなくなっているではないか。
「どういうことだ…?」
私は疑問に思う。
実はベニーの首には擦り切れてはいるが首輪がついている。
だから、最初はどあつかましい誰かの飼猫と思っていたのだが、どうもその態度から察するに違うようだ。
逃げ足も異常に早くとても飼猫とは思えない。
かつての野良猫トービィーは三歩歩いては振り返り、五歩歩いてはまた振り返るといった大名行列のようなもったいぶった逃げ方だった。
だがこのベニーは違う、スーパーダッシュでチーターのように逃げるのだ。
だから今のところ「かわいい」との愛情は無い。
加えて見た目もいかつく、目つきも超悪くてヤクザのようだ。
但し嫁はこの猫はぺディグリーであるという。
血統はブリティッシュ ブルーで買えば$400ぐらいではないかと言っていたのでネットで見てみると子猫では$600くらいで載っていた。
さてどうするか。
勿論捕まえて売ろうと言う気は無い。
とりあえず、ブログのネタになっていいから現状維持で行こうと思っている。
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シドニー南沖で赤い巨大烏賊発見される!

2012/06/06 00:05|オーストラリアのニュースTB:1CM:0
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シドニーから南へ150Km。
美しいジャービスベイ沖50Kmの地点で赤い巨大烏賊が浮いているのが発見された。
発見時烏賊は既に死んでおり、足は食いちぎられていたがそれでも長さは3Mで、匂いも無く色も鮮やかな赤色であったことから死後それほどたっていないと考えられている。

豪博物館烏賊スペシャリストのマンディー レイド博士は、この種の烏賊は寿命は一年だが成長が超早く最大13メートルにもなるという。
レイド博士はこの赤烏賊の天敵がスパームウェール(マッコウクジラ)だけであることから、恐らくマッコウクジラに出くわして殺されたと推定する。
マッコウクジラは体も大きく動きも早くて、動きのとろい赤烏賊と格闘した場合大抵勝つのだそうだ。

但し博士はこの種の烏賊はどんなに新鮮であってもカラマリフライや刺身等食用には向かないと言う。
何でも強烈なアンモニアの匂いがするらしい。
要するにしょんべん臭くて食えないそうなのだが、そのアンモニアの比重が海水よりも軽い為、自然にブイの役目を為しプカプカ浮かぶのには都合が良く、泳ぐのにもそれほどの労力を消費しなくていい―と烏賊博士は語る。

但し下のビデオでも旨そうに食っているようにサメにはご馳走であるらしい。



コメント
烏賊スペシャリストなんて職業の博士がいたとは知らなかった。

烏賊にも色々あるんだなあ、カニカマのお化けみたいだ。
沖で釣りしてて生きたのが船底に張り付いたら焦るよな。
サメよりも怖いよ。

でもしょんべんくさくて食えないのか…。
精子の匂いの白いのは食うのにね。

記事原文
http://www.news.com.au/national/you-wouldnt-miss-this-giant-sea-creature-for-squids/story-e6frfkvr-1226383982462

どこまで下がる豪不動産と住宅金利

2012/06/05 21:06|オーストラリアの株、不動産ニュースTB:1CM:0
以下は土曜日のファイナンシャル レビュー(AFR、豪経済紙)の記事である。
その日に載せようかと思ったがアホらしくなってやめたのだが、本日、豪中央銀政策金利引き下げを受けて載せる事にした。


豪不動産過去16年で最大の下落

豪不動産の過去一年の下落率は-5.3%で1996年以来最悪となった。

各州都の年間下落率と平均住宅価格は―

ホバート   -8.9%    $350,000
メルボルン  -8.4%    $490,000
ブリスベン  -6.5%    $415,000
パース    -3.9%    $460,000
シドニー   -3.6%    $555,000
アデレード  -2.4%    $370,000
ダーウィン  -1.2%    $472,000
キャンベラ  -0.9%    $495,000


(ソース RP DATA)

と都市によっては10%近く下落し、サバーブで比較した所、最も高い地区20%は-6.8%、以下中間60%-2.9%、安い地区20%-1.9%と高級地区において下落率が大きくなっている。
先月の豪中央銀行の大幅金融緩和-0.5%は依然不動産市場に反映されておらず、多くのエコノミストは今月3.75%から3.5%への再利下げを予想する。
エコノミスト スティーブ キーン氏は、
「豪不動産価格の緩やかな下落は90年代初頭の日本の状況と酷似している。日本の不動産は今も下がり続けている」
と暗に下落の長期化を警告した。

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以上 2、3/6/2012 AFR P1&4より


この記事の予想通り今日政策金利がまた下がって3.5%になった。
理由は欧州危機、中国経済の鈍化、豪不動産、株市場不況、豪ドル高対策であるらしい。
もしやスティーブ キーン氏の警告どおり、日本みたいに金利が下がって、不動産も下がるという状況が来るのか。
その場合一体どこまで下がるか?
私はエコノミストではなく不動産屋でも無いがそんな事は一切気にせず予想してみた。

鍵を握るのはズバリ投資物件である。(みんな知ってるよ~)
豪では自宅所有者は二軒、三軒と買って貸し出すと言うのは当たり前で、不思議と規制がかからない。
であるから、借金してもその負担分が少なければ誰もがセカンドハウスを買う。
その投資物件購入額をほぼ平均的な$500,000として、住宅金利を6.5% (今日現在6.5%前後)、30年とするとローン支払いは週$729となる。
それを貸し出した際の家賃を平均的なところで週$400とすると、オーナー負担分はエージェンシーフィー、保険、市民税、メンテなど諸経費度外視して$329となる。
家賃はよほどの高級物件で無い限り大きく下がる事は無い。
であるから政府がセカンドハウスに膨大な税金をかける、ネガティブギアリング(投資物件経費税金控除)を廃止するとかでないかぎり、自宅所有者はどんな馬鹿でもセカンド、サードと買っていく。
なんせ借金は全額テナントが払ってくれるのだから…。
その負担ゼロになる数字をネットのローン計算機で求めてみると…

家の値段$275,000
又は
住宅金利1.55% 

―とでた。
つまりそれ以下は無いのだ!!
と言いたい所だが上記数字はあまりに非現実的である。
そこで二つコンバインの現実的なところで

家の値段$400,000
住宅金利4%(この場合政策金利は1%くらいのはず)

平均の下限と予想する。
これでオーナの自己負担はゼロとは言わないが週$40だ。
原価比年間レンタルリターンも5.2%と現実的だ。
その状況は過去にも例がある。
90年代半ばが正にそうだった。
その頃は年リターンが8%も望めたが、住宅金利が8%前後であったため自己負担分はほぼ上記と同じだった。

加えて豪には移民タップという便利な蛇口がある。
豪政府はやばくなるとそのタップをジャーっと開いて移民を大量輸入し、彼らからぼったくって凌いできた。
これからも状況が悪くなればそうするだろう。

以上の理由から、私はそれほど下がらないのではないか…と30分もかけて大予想した。
大いに参考にしてくれたまえ。ははは…。

豪観光局狙いは中国人旅行者1億人

2012/06/04 23:30|オーストラリアのニュースTB:1CM:0
豪観光局が$250ミリオンかけて観光客誘致のキャンペーンを展開する。
豪が最大の成長市場として期待するのは中国である。
中国人旅行者は2020年までに1億人に達すると見込まれている事から豪観光局はその取り込みに出遅れまいと、本日PRビデオ 'There's nothing like Australia' を上海にてリリースした。
ビデオは主要市場18カ国でリリースされるが、豪観光局は中国の他に、インド、インドネシア、英、米に力を入れると発表している。

'There's nothing like Australia' ビデオ


コメント
'There's nothing like Australia'  ってさ、昔の私なら、
“そこには何も無い好きだオーストラリア”
って訳したと思う。
「要は来たって何も無いよってことか…」
と中国人も思うんじゃないかな?

その前はさ、$180ミリオンかけてラーラ ビングルってゆーセクシーなお姉さんのビキニ姿でPR打ったんだけど大失敗だった。
タイトルは確か…
‘So where the bloody hell are you?’
これもさ、英語の苦手な人が辞書引いて調べると多分…
“だからどこ?血の滲む地獄のあなたは?”
って訳して
「命がげで来い!」
ということか?と理解すると思う。
だから誰も来なくなっちゃったんだなあ。
何でもうちょっと分かりやすくしないんだろう?
「Go Australia!」
とか。
豪観光局は頭悪いなあ。
最もそりゃPRは各国の言葉に翻訳されてるとは思うけどさ。

ところでさ、最近もう日本て忘れ去られてるのよね。
昔は観光と言えばジャパニーズだった。
それがいまやジャパニーズのジャの字も出てこない。
で、日本は豪観光客ランクでどのくらいにいるのかな?と調べてみたのよ。
今夜も暇だったからさ―。

豪旅行者国別top 10 、2010年(豪観光局統計)
         経済価値($Bn)
1.China        3.1
2.United Kingdom    2.9
3.New Zealand     2.0
4.USA         1.7
5.Japan        1.2
6.South Korea     1.1
7.Singapore      1.1
8.Malaysia       1.0
9.India         0.8
10.Germany      0.7

2010年で5位か…思ったほど悪く無いじゃん。
それが2020年の予想では…

豪旅行者国別top 10、  2020年 予想(豪観光局統計)
       経済価値($Bn)
1.China      6.0
2.United Kingdom   3.3
3.United States    2.2
4.New Zealand    2.1
5.South Korea    1.6
6.India        1.6
7.Malaysia      1.4
8.Japan       1.1
9.Germany     1.0
10.Canada      0.9

ムムム…8位か…韓国やマレーシアよりも下と予想されているとは…ちょっと悲しかったな。
で昔はどうだったのかとこれも見てみると

INTERNATIONAL VISITORS: 1993(豪統計局)
Total visitors'000
1.Japan 670.8
2.New Zealand 499.3
3.UK & Ireland 321.3
4.United States of America 281.3
5.Singapore 154.9
6.Taiwan 108.7
7.Germany 105.6



1993年でやっぱり一位じゃん。
今思えばあの頃は栄光の時代だったなあ。
“ジャパン アズ ナンバーワン”
「日本を見習え!」
なんて…日本語教えて!ってよく言われたよなあ。
今なんて
「そんな事やってるとジャパンみたいになるぞ!」
ってゆわれてるもんね。
一応まだ
“ジャパン アズ ナンバースリー”
なんだけど、世間はその将来を完全に見限っておるようですぞ!

参考サイト 
政府観光局
http://ret.gov.au/tourism/Documents/Tourism%20Statistics/Tourism_Data_Card_2011_May.pdf
ABS(豪統計局)
http://www.abs.gov.au/ausstats/abs@.nsf/2f762f95845417aeca25706c00834efa/ffcff6541f4d11f5ca2570ec00753521!OpenDocument
記事原文
http://www.theage.com.au/travel/tourism-australia-targets-100-million-chinese-travellers-20120604-1zrdj.html#poll

豪の最低賃金2012

2012/06/03 01:06|オーストラリアのニュースTB:1CM:0
フェアワークオーストラリア(FWA)は労働者の最低賃金を2.9%増の週$606.40と設定した。
現行と比べ週$17.10のプラスとなり時給にして$15.96、低所得層140万人の給料が若干上昇する。
雇用主側はただでさえ苦しい経営をさらに圧迫するものと非難しているが、組合側も不十分といつものように不平をもらした。
組合側は週$26の昇給を求めていた。
労使担当相ビル ショーテンは妥当とする。


今回の昇給についての低所得層のコメントは―以下

メアリー アングリルさん(63)ダイヤモンドクリーク在住 掃除婦 時給$17.05→昇給後$17.54
「馬鹿にしてるわ。$17ドルで何が出来るっていうの。雇用主は文句なんて言うべきではないわ。その程度も払えないんだったら商売なんて止めてしまいなさい!あたしゃね週$440で生きていかなきゃいけないのよ。ガソリン代$50を引いたら$390しか残らないじゃないの。息子がいなかったら光熱費も払えないわ。この程度の昇給じゃ映画一回分にもならないじゃない。外食なんて誕生日と母の日だけよ、それも息子が払ってくれるのよ!」

ガメル バビカーさん(58) カールトン在住 掃除夫 時給$17.05→昇給後$17.54
「全然足りないよ。家賃は月$1300さ。それにガソリン、電話、水道、光熱費。嫁と娘が一緒に働いてくれるからなんとかやっていけるんだ。俺の人生は働いて家に帰って寝てまた働く、それだけさ。ホリデーなんて夢にさえ見ないよ」

ニコル ムーアさん(23)保育士 フッツクレイ在住 時給$19.00→昇給後$19.55
「これじゃ、スーパーの棚に商品並べてたほうがいいわ。昇給は少しでも嬉しいけどもっと欲しかった。今両親と住んでるの。一人でなんか住めないわ、だって家賃払えないんだもん。2ベットルームフッツクレイで借りたら週$500よ!シェアしても$250。それで給料の半分は飛んじゃうじゃない。その上ビル(電話、光熱費等の請求書)。旅行に行けなくなっちゃうわ」

テス デリマーさん(43)セントオルバンス在住 保育士 時給$23.00→昇給後$23.66
「2.9%の昇給なんて光熱費で消えちゃうわ。電気代なんて3ヶ月で$120も上がったのよ。ウチは不要電源は全部スイッチオフ、それでもあがっちゃうの。その他のビルも払ったら何も残らない。今仕事には電車で行ってるの。ガソリン代高すぎよ!」

アージュン カーキさん(29)セントキルダ在住 シェフ 時給$17.50→昇給後$18.00
「俺にその昇給回ってくるのかな…? 6ヶ月の子供がいるんだ。お金の使い方には滅茶苦茶気を使っているよ。俺はノースメルボルンのトースト カフェでシェフしてるんだけど午後からしか働けないんだ。嫁は朝6時から10時まで。子供の面倒見なきゃいけないからね」

といったもの―。

いやあ、どこで探してきたのかこの人達、さすがヘラルドサンといったところですな。
言っちゃあ悪いが凄いコメントだ。
特に最初の63歳のお婆さん「週$17も昇給出来ないんだったら、商売止めなさい!」
なんて…どー考えても頭おかしいだろ。
あなた言えます?
社長に向かって「時給上げないんなら会社潰せ!」って…。
ワシは言えんよ。あははははははは、仕事なくなっちゃうじゃん。
でもこれってさ、結構ティピカルな豪人のメンタリティーなのよね。
それに同調してる大衆紙の論調が寒すぎ…。
第一さ、自分だけ給料が上がるんならいいけどみんなが上がると物価も同じように上がるのよね。
だから結果的に得なことは何も無い、国際競争力が落ちるだけなのに…。
最近やたら倒産縮小が多いんだけど、豪人にはどうも危機感が無いようだ。
いくらここほれワンワンで、資源の掘り売りをすればいいとは言え、国民にここまで危機感の無い国は駄目だと思うよ。

以下、参考までに…

豪職業別平均時給比較

アカウンタント(会計士) $51.06
マーケティング 管理職 $45.96
事務系管理職   $31.67
レセプショニスト   $25.00
コールセンター   $24.00
人材派遣      $27.00
ドクター(GP)   $50.00
掃除夫       $18.40
フォークリフトドライバー $20.52
大工        $40.06


以上ヘラルドサン 6月2日 4ページより
P6021764.jpg
しかし、新聞記事の写真まで載せちゃうなんてワシも暇人だなあ。
嫁が心底呆れた顔してたよ。

ワーホリの覚醒2オペア(Au Pair)1

2012/06/01 23:03|連載小説ワーホリの覚醒2TB:1CM:0
オペアとは、主に留学生が語学習得を目的として外国人家庭に滞在し、家事雑用を手伝う事である。
語源は英語ではなくフランス語であるらしい。

望詩はシティーのバックパッカーを後にし、紙に書かれてある住所にバスで向かっていた。
窓の外を流れる街並みを見ながら彼女はこれから一緒に暮らす家族の事を考えている。
〈どんなファミリーかしら?あのおばさん凄く太ってたからきっと裕福な家庭なんだわ。大きな家に広い庭。優しいご主人に可愛い子供達、ペットはゴールデンレトリバー。そして親戚にはかっこいいお兄さんがいるの。
そのお兄さんがBBQパーティーであたしの甲斐甲斐しく働く姿を見て、僕家庭的な女性が好きなんだ…なんて…キャッどうしましょう。でもそしたらそのお兄さんと路男磨君があたしの取り合いで殴り合いの喧嘩…やめて!あたしのために争わないで!…ああ、あたしはどっちを選べばいいの?〉
空想している時、彼女は幸せだった。
金もかからない。
その夢はどこまでもどこまでもシドニーの青空に広がっていった。

望詩がオペアとして滞在する事になったパパジョリガイティス家はイタリア人の多いライクハートという地区にあった。
シドニーの中心から見て西に位置し、近くにはアイロンコーブの水観、水辺には緑の公園が広がり、高級住宅街ではないが雰囲気は悪く無い。

望詩はその地区の中心にあるショッピングセンターの前でバスを降りた。
バックパックを背負い、地図を見ながら15分ほど歩く…。
「ええーっと、ここか…」
と見上げた家は望詩の夢を打ち砕くに十分なみすぼらしさだった。
ペイントの剥げた木造平屋、屋根瓦は何枚か割れて数箇所穴があいている。
塀は無く、剥き出しの前庭には壊れた椅子が二つ転がりその横に白骨化したネズミの死骸が転がっている。
「……」
望詩はためらった。
「逃げちゃおうか…」
今ならすっぽかす事ができる―。
だが彼女にはもう預金がなかった。
ここで逃げ出せば、オプションは帰国しかない。
彼女は日本に帰りたくなかった。
帰ったところで家も無ければ家族もいない…。
「お化け屋敷だからって妖怪が住んでいるとは限らないわ…」
彼女は色褪せたドアをノックした。

家の中は暗く、足の踏み場も無いほどに散らかっていた。
廊下は狭い。
巨体のアンドニオの後ろについて歩くと前が全く見えず、壁の後ろを歩いているようだった。
右側にラウンジ、キッチン、ベッドルームと家は縦長の造りでその一番奥の一段と暗くなったあたりで前の壁が止まった。
「ここが、あなたのベッドルームよ」
とアンドニオがドアを開いた部屋には窓が無かった。
裸電球が一つ。
広さ1畳。
どこからどう見ても物置であった。
「……」
カビ臭い匂いがツーンと望詩の鼻腔を衝いた。

その後散らかったラウンジで家族と対面した。
顔の事をやたら気にしていたから、男前の旦那でもいるのかと思っていたら母子家庭だった。
子供は小学二年と一年の男児が二人。
どちらも生意気で可愛くない顔をしている。
その上の子が
「エイジアーン!」
と望詩に向かって目を指で斜め上に引っ張った。
望詩は確かに細いキツネ目をしている。
〈殺してやりたい―〉
と思ったがグッと耐えた。
他には犬が一匹。
その犬は草ぼうぼうの裏庭に鎖でつながれ、精気の無い顔をしていた。

普通の初対面の会話では、日本のどこから来た?とか、どのくらい豪にいる?とか聞くものだがアンドニオは仕事内容を事務的に伝えただけで余計な事は言わなかった。
従って会話は全く弾まない。
話していても人間らしい温かみというものが全く感じられず、おまけに日本には全く興味が無いとのっけからはっきりと言った。
確かにこの家の中を見回しても日本を感じさせる物はこけし一つもない。
「じゃあ、何故ワーホリ事務所に張り紙なんてしたんですか?」
「それは日本人が世界一働き者だって聞いたからよ。それだけ―」
とアンドニオは顔色一つ変えずに言う。
その横では二人の子供が人形をカッターナイフでバラバラにして遊んでいた。
望詩は軽い眩暈を覚えた。
〈耐えるのよ望詩。第一印象は悪けど実はいい人ってよくいるじゃない。きっとこの人達もそうなのよ…〉

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