笑顔の下の本音をさらし、心の奥底の情念をむき出しにし、意のままにならぬ世間をぼやき、たいしたことも無い日常をご報告するブログです。

オーストラリアの青い空
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おーあお

Author:おーあお
1990年より在豪、6年シドニーに住んだ後、メルボルンへ。
嫁は英国人、息子はオージー。そして私は日本人。国籍もバラバラなら思想もバラバラ、何もかもバラバラなまとまりのない家族です。
唯一の共通点は、猫好き♥


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おーあおの不動産売買(10)最終回

2014/02/02 23:30|おーあおの不動産売買TB:0
上昇の単位が$5000になった。

〈こりゃあ、けつの毛むしりの$1000までいくなあ…〉
と思っていると…突然
「ファーストコール」
というオークショネアの声が聞こえてきた。
少しして
「セカンドコール」
と続く
ん?ちょっと早いぞ…と思い嫁に「どーなってるんだ?」と電話に連呼するが返事が無い。
そのうち…
「サードアンドファイナルコール」
という一段と大きな声が聞こえてきた。
「おい、どーなってるんだよう?!!!」
だが依然返事は無い。
そしてついに
「Going Going Gone!コングラチュレーション!」
と聞こえてきた。

その直後に嫁の「キャーッ!」という歓声。
「どうした落としたのか?」
「落としたわよ。今からサインしてくる」
「いくらで?」
「こんだけ」
「嘘…」
どうやら中国人男はサクラじゃ無かったようだ。
私の確信は完璧に間違っていたらしい。
よくあることだ。今に始まったことではない。
その額は推定価格帯の上限は上回るものだったが私の予想より4、5万ドル低いものだった。
嬉しい誤算…いや、それともそれだけの価値なのか…
と考えていると、嫁の怒った声が電話口から聞こえてきた。
ベンドーが拗ねてサインしないと言う。
やはりリザーブはプラス4万ドルであったらしい。
ベンドーは中国系ホワイトカラーだった。
住んでなかったから投資として買ったのだろう。

嫁とベンドーがすごい口論をしている。
ベンドーが
「こんな捨て値で売れるか!」
と言えば嫁は
「じゃあ買わないわよ!他にも家はいっぱいあるんだからね!」
と憎悪を剥き出しにして叫んでいる。
メガビッチウィンジングポムの本領発揮だ。
「おい、あくまで演技だぞ…マジで蹴るんじゃないぞ…」
嫁の滅茶苦茶な性格を知っているだけに、私は携帯を握り締め囁き続けた。

双方譲らず、長いののしりあいの末、不動産屋が間に入り結局落札額に1万ドル上乗せして売買が成立した。
それでもそのベンドーは泣きそうな顔をしていたという。
タイミングが悪かったのだ。
それと、家を愛さなかった罰だ。

その後金利は下がり、予定通り労働党が負け、アボット自由党政権が発足してからは、再び不動産市場は活気付いている。
不動産は売りだけなら好況下、買いだけなら不況下が理想だが、私の場合売買であったからわざと労働党政権下の不況時を選んだ。
結果は予定通り安く売って安く買うことになった。
これでよかったと思っている。
今はマイナーな修理に励んでいる。

しかしよお…売って買うと、コミッションに、Stamp Duty。
往復びんたはキツイぜえ。

PS
家の値段については、いくら匿名とは言えいやらしいのと無意味なのであえて秘匿した。
だがそれではせっかく読んでくださった方に不親切な気がするので、下に最新の豪主要都市平均住宅価格を載せておく。(と偉そうに言っても新聞のパクリだが…)一ドル100円で大体合う。シドニーの平均は7750万円、メルボルンは6250万円だ。私はめっさ高いと思う。
0301houseprices_353px-300x0.jpg
%は昨年一年の上昇率。

パクリ元
http://www.theage.com.au/victoria/house-prices-near-record-20140102-3080j.html 

尚、家を買った場合これプラスSTAMP DUTY という税金がかかる。税率は州や条件によって違い、ビクトリア州では5%前後かかる。仮に$600000の物件を買ったとすると$31070で馬鹿にならない。鬼である。売るほうは自宅であれば税金はかからないが不動産屋に2%前後のコミッションを払わなければならない。投資物件であれば利益が生じた場合、キャピタルゲイン税が課せられる。相続税は基本的にかからない。ただし相続時$500000の物件を$700000で売った場合などはその利益分$200000にたいしてキャピタルゲイン税がかる。

参考
http://stampduty.calculatorsaustralia.com.au/
http://www.smh.com.au/money/planning/negotiating-inheritances-death-and-taxes-20110820-1j3eg.html
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おーあおの不動産売買(9)

2014/01/29 20:24|おーあおの不動産売買TB:0
「よし、これで思い切っていけるぞ!」
とはいえ、土曜日私は仕事でどうしても抜けられなかった。
そこで嫁が一人でオークションに向かう事になった。
私は電話で参戦することになる。

その日、心から豪雨を願っていたのだが、あいにく快晴だった。
10時45分、私は嫁に電話をかけた。
「どのくらいいる?」
「30人はいる」
「多いな…」
野次馬ネイバーズが10人ほどしかこなかった私の家のオークションとはえらい違いである。

11時。オークションが始まった。
予想通り、あのホスト面が嫁のセコンドに付いた。
やはりうちが本命なのだろう。
電話を通してオークショネアの声が入ってくる。
あっという間に推定価格の上限に届いた。
であるのにまだ$10000ずつ上がっている。
その時点でビッダーは4人、うち一人はうちの嫁だ。
誰かがプラス$5000で手を上げた。
「まだ早い!$10000単位だ!」
とオークショネアが言ったとき、観衆の一人が
「ふざけるな!そんな値段聞いてねぞ!わしの時間を無駄にしくさって!」
とファック、ディケッドを連発してオークションを中断させた。
「おい、何が起こってるんだ?」
私は嫁に聞いた。
「ヒッピーみたいな人が叫びまくってるのよ」
「そりゃあ、ラッキーだぞ…」

そのヒッピーは完全にオークションの腰を折った。
安く宣伝しすぎたツケが回ってきたのだ。
『撒き餌の撒きすぎだぼはぜめだか』 
とはこの事だ。
その直後、二人が脱落しうちの嫁と中国人らしき男の一騎打ちとなった。
「ダミーかも知れんぞ。先にビッドするなよ!」
「わかってるわよ。そんなあたりまえのこと」
オークションは中国人男がリードし、嫁がそれに追従する形になった。

♪さーくーらーさーくーらー♪
私には確信みたいなものがあった。
2008年頃までサクラは猛威を振るいまさに花盛りであったが、その後取り締まりが厳しくなり、もちろん今は禁止されている。
だが証明の仕様はない。
だから結局は戦うしかないのだ。

おーあおの不動産売買(8)

2014/01/26 18:22|おーあおの不動産売買TB:0
私は不動産屋さんを呼び止めた後、台所に行き、嫁を説得した。
「あと一本ならどうだ?」
「んんん~……ギリギリね」
嫁はしばらく悩んだあと頷いた。
「よしサインしよう!」
私と嫁は、売買契約書の額に一万ドル上乗せて、先にサインした。
「これで向こうがサインすれば、この家は彼らのものだ。後はまたせたあ!」
私は不動産屋の肩を勢いよく叩いた。
「ま~か~せ~な~さ~い!」
不動産屋は胸を力強く叩き、その目は獲物を捕らえた毒蛇のように金色に光った。
彼は足取りも軽く玄関を出て行った。
背中には自信があふれている。
「もろたでえ~」
とその後姿は語っていた。

「見てろ、すぐ電話がかかってくるぞ」
と私は言ったが、意外にも30分たっても一時間たってもかかってこなかった。
時刻はもう9時前。
〈おかしいそんなはずは…〉
自信満々だった私の胸に不安がこみ上げてきた。
遅すぎる。
「まさか、寝ちまったんじゃねえだろうなあ……だったら、起こしに行っちゃうよ」

待っている時間は異様に長い…
私はベビーマットレスの上に寝転がりコンピュータを開いた。
明日オークションの家を見る。
〈いくらつくだろう?この家が売れなくても買えるか?いや買えまい。だが、あの家とはなんか縁があるような気がする…もしかしたらラッキー…いやワシの辞書にラッキーという文字はないぞ…よくて普通…それ以上はない…〉

9時を過ぎた。
しかし、電話は鳴らない。
「頼む、頼む不動産屋さん、家子が家子が俺を待ってるんだよう~」
と、その時、携帯が鳴った。
小さな画面には、不動産屋の名前が…。
「きたべっぷ~ぅ!」

不動産屋さんは苦労してサインをもらってくれたらしい。
「有難う、本当に有難う」

空には満天の星。
その星たちが繋がってあの強面の不動産屋さんの顔になった。
「不動産屋さん、毎日夜遅くまで、土曜日も働いて、まさに労働者の鏡…なのに世間は極悪とか、毒蛇とか、詐欺師とか。
そんなの私が許しません。不動産屋さんはやっぱりエンジェルです。大好きです。でもやっぱり信用はできません」
とお星様に誓ったのであった。

おーあおの不動産売買(7)

2014/01/19 18:30|おーあおの不動産売買TB:0
男は典型的オージーのハンディーマンタイプで壁や柱などいろいろとチェックしている。
なんでもかんでも自分で直して、バニングスの値段なんて全部暗記しているような輩だろう。
その彼の目が、カーペットの上でとまっている。
うちのカーペットは古い上に猫がひっかっき回ってずたずたになっていた。
「その下、見たいかい?」
私はカーペットの端を持ち上げた。
「おう、タスマニアンオークじゃないか!」
やはりハンディーマンタイプだけに分かるのだ。
「そう、この家の床は全てタスマニアンオーク。窓枠もファイシアもゲーブルもハイクオリティーのハードウッドが使われている。今じゃ手に 入らないよ」
と私が言うと男は満足げに頷いた。
ところで…言っておくが私はハンディーマンでもないし、木材の知識も無い。上の能書きは全て元大工の嫁の親父の受け売りである。

「じゃあ、一度家に買って親とも相談して…」
ファミリーは帰っていった。
その30分後不動産屋から電話があってオファーの額を伝えられた。
期待していたが、その額は以前のものよりも低いものだった。
「超がっかり…」
私は仕方なく最低ラインを示唆した。
当初の皮算用より15%引きである。
「なるほど…」
不動産屋は唸り声を残して切った。

その30分後、不動産屋が家にやってきた。
時間は7時過ぎ。
金曜の夜なのに彼らも本当によく働く。
「ここまで上げて来たぞ!」
彼は誇らしげに言った。
だが、それでも私の最低ラインには届いていない。
嫁は絶対それでは売らないと怒って台所に去った。
私も同感だが…。
「そうか、じゃあ帰るよ…」
不動産屋さんは帰ろうと玄関のノブに手をかけた。

〈今売らないと、あしたの家は買えんぞ!〉
その時もう一人の私が耳元で囁いた。
「でも…こんなに安く売ってもし買えなかったら…」
とその時、もう一人の私の横に薄汚れたあばずれ女が現れた。
顔が家に似ている。
「あんたはもしや、あの家の妖精!?」
あばずれ女は頷いた。
〈お願い。あたしを買って。もうたらいまわしにされるのは嫌なの。あいつら服も買ってくれない。メシも食わしてくれない。病気になってもほったらかし。このままじゃ死んじゃうわ〉
と、窓のような目から涙を流すのだ。

「よーし!俺も男だ。買ってやる。買ってやるぞう!」
そう決心した私は出て行こうとする不動産屋さんの背中に向かって叫んだ。
「あいや待たれい!」

おーあおの不動産売買(6)

2014/01/16 19:58|おーあおの不動産売買TB:0
弁護士からはその後すぐ連絡があった。
「基本的に問題は無い。しかしコベナンツが付いている」
「コベナンツ?」
「制約の事。あの家の前庭の端が下水パイプにかかっている。そういう物件にはデベロッパーが手を出さない。だから安い」
「そういうことか…道理で…」

だが、デベロップする気の無い私にそれは関係ない。
それよりもなによりも問題なのは、住んでいる家がまだ売れていないということだった。
「仕方ねえ、借りようぜ」
すぐに顔見知りのローンブローカーに電話し、彼女の事務所へ行った。
「家の値段は?」
彼女が聞く。
「一応このくらいと聞いてるけど…」
私はテーブルの上の紙に価格帯を書いて見せた。
「じゃもう少し乗せてこのくらいにしましょう。今の家を売らずに貸すということで、これがマックスよ。」
と彼女は即アプルーブしてくた。
「ありがとう、これでオークションに臨める。ただし家が明日中に売れたらその申請は破棄してもらうよ、手数料は払うから…」
「わかったわ」

さて、これでオークションの入札は可能になったわけあるが、帰りの車の中、私の頭の中でもう一人の私が囁くのである。
「あの家はもっとつくぞ~、コベナンツと言っても600m2は生きている。あんな安いはずは無いぞ~」
と。
もし私の予想通りの値がつけばさっき認可されたローンでは足りない。
それに甲斐性無しの私に膨大なローンの返済はきつい。
嫁にその事を言うと彼女もそう思うと言う。
「よ~し!ならば…売ってみせようほととぎす!」
とえらそーに言ってもただ単に値段を下げるだけなのだが…。

私は不動産屋に電話した。
「欲しい家が見つかった。オークションはあさって。明日の夜までに売れるか?」
「超難しいぞ」
「アグレッシブにやってくれ!」
「わかった」

あと一日、普通に考えたらそんなすぐに売れるはずが無い。
家一軒、閉店間際の八百屋の投売りのようにはいかない。
だが私にはかすかな期待があった。
それは、唯一オファーをくれたヤングオージーファミリーの家が二日前に売れたのを知っていたからだ。
だが金曜日の夕方五時、不動産屋からの電話は鳴らない。
「駄目だったか…」
とあきらめかけていると、五時半、電話が鳴った。
不動産屋からだ。
「今から連れて行く。セカンドインスペクションだ」
という事は、あのヤングファミリーに間違いない。

見覚えのある車が家の前にとまった。
「やあ、また会えて嬉しいよ」
と私は願いをこめて握手した。
〈頼む…買ってくださいほととぎす…いい値で…〉

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